CC-Link IE

ここではCC-Link IEについて説明します。

概要

CC-Link IEとは、2007年に、CC-Link協会によって開発されたオープンネットワークです。CC-Link IEには大規模コントローラネットワークの用途で開発されたCC-Link IE Controlとフィールドネットワーク用のCC-Link IE Fieldが公開されています。CC-Link IE ControlとCC-Link IE Fieldは混在できません。

配線方法と通信プロトコル

配線方法

CC-Link IE Field/CC-Link IE Controlはともにギガビットイーサネットをベースにネットワークを構成していますが、接続台数や機能などは異なります。

ネットワーク CC-Link IE Field CC-Link IE
Control
ケーブル STPケーブル(カテゴリ5e) マルチモード光ファイバー
トポロジー ライン、スター、リング ループ(二重化)
最大接続台数 254台 120台
最大局間距離 100m 550m
Ethernet混在 不可 不可

通信プロトコル

通信プロトコルはCC-Linkも含めて共通プロトコルであるSLMP(Seamless Message Protocol)が使用されており、トークンパッシング方式で通信されています。コントロールレベルからフィールドネットワークレベルまで同じプロトコルが採用されているので上位パソコンから生産現場までシームレスにつなぐことが構想されています。

特徴

CC-Link IE (Control / Field)はトークン方式のネットワークです。共有メモリ領域を使用して通信できるので簡単に制御できます。またCC-Link IEとモーション用のネットワークを共存させるCC-Link IE Motionも開発されています。

サイクリック通信機能

リンクデバイスのデータを自動的に交換する機能です。

サイクリック通信機能

トランジェント伝送機能

任意のタイミングで指定した相手と1:1でデータを送受信する伝送方式です。

モーションネットワーク

CC-Link IE FieldをベースにCC-Link IE Motionが開発されています。トークン方式とモーション制御の同期を同時に実現しており、スレーブ間での同期タイミングのジッタは1us以下となっています。モーション制御の同期タイミング以外の期間を利用して各スレーブとの通信を行ないます。

モーションネットワーク

A:制御周期

B:同期タイミング

C:タイミング同期

関連するネットワーク

CC-Link

RS-485ベースのオープンネットワークです。

  • 記載されている会社名、製品名、ネットワーク名称などは、それぞれ各社の商標または登録商標です。
  • 内容の一部(規格、仕様など)については記載当時から変更されている場合がありますのでご注意ください。

2015年11月

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