CompoNet
ここではCompoNetについて説明します。
概要
CompoNetとは2007年にODVAにより開発されたオープンネットワークです。DeviceNet®、EtherNet/IP®同様にCIPを使用したネットワークになっており、センサやアクチュエータとの小点数データリンクに特化したネットワークとなっています。
配線方法と通信プロトコル
配線方法
通信用の信号線2本と電源供給用の2本の線の合計4本の線を使用して配線します。
接続ケーブルには、丸型コネクタケーブルとフラットケーブルを選択でき、バス型・ツリー型のトポロジーに対応しています。伝送レートは93.75kbps~4Mbpsまで選択でき、最大で1500m(93.75kbps時)まで延長できます。
丸型コネクタケーブルとフラットケーブル
通信プロトコル
DeviceNet®/EtherNet/IP®と同様にCIPプロトコルに対応しています。通常のポーリング方式での通信と比較して、マルチキャスト方式とTDMA(Time-Division Multiple-Access)方式を組み合わせて通信することで高速化しています。
ボーリング
方式
マルチキャスト伝送+TDMA方式
マルチキャスト通信
TDMA方式で時間管理
短縮時間
マルチキャスト方式でコマンド・レスポンス回数を削減
レスポンスタイミングはTDMA方式で管理
特徴
CompoNetはマスタ・スレーブ方式でマスタ、スレーブ間が通信しています。従来のポーリング方式ではなく、マスタから全スレーブに対して、同時にコマンドを送信(マルチキャスト)し、TDMA方式でスレーブからのデータ送信タイミングを管理することで、スレーブの信号が衝突しないように調整しています。それぞれのスレーブに対して毎回コマンドを送信する必要がなくなるため、通信に必要な時間を短縮できます。
- 記載されている会社名、製品名、ネットワーク名称などは、それぞれ各社の商標または登録商標です。
- 内容の一部(規格、仕様など)については記載当時から変更されている場合がありますのでご注意ください。
2015年11月