PROFINET
ここではPROFINETについて説明します。
概要
PROFINETとは1999年にプロフィバス協会より発表された産業用のEthernetプロトコルです。PROFIBUSと同様にPROFIBUS & PROFINET Internationalにより管理されています(日本では、日本プロフィバス協会が普及に取り組んでいます)。
配線方法と通信プロトコル
配線方法
汎用的なイーサネットをベースにしています。汎用Ethernet通信と混在して使用できます。
通信プロトコル
PROFINETでは異なる3つの通信方法を使用してネットワーク全体を管理しています。
特徴
PROFINETは3つのパフォーマンスレベルに分類して管理することでモーション制御のような高速同期制御から、汎用的なEthernetとの共存を実現しています。
NT(Non Real-Time)
TCP/IPをベースにした通信で、最も優先度が低いレベルになります。リアルタイム性を必要としないようなパラメータの読み書きなどに使用されます。
RT(Real-Time)
VLANの機能を使用して通常のNTのデータと比較してRTのデータを優先して通信し、10ms程度のリアルタイムネットワークを構築します。
IRT(Isochronous Real-Time)
RT以上の定時性を実現するためのプロトコルでネットワーク間をジッタ1us以下でタイミングを同期することができます。IRTを実現するためにはPROFINET用の専用ASICを使用して通信帯域を分割する必要があります。
関連するネットワーク
PROFIBUS
配線方法をRS-485ベースにしたネットワークです。
- 記載されている会社名、製品名、ネットワーク名称などは、それぞれ各社の商標または登録商標です。
- 内容の一部(規格、仕様など)については記載当時から変更されている場合がありますのでご注意ください。
2015年11月