CUnet

ここではCUnetについて説明します。

概要

CUnetとは株式会社ステップテクニカにより開発されたオープンネットワークです。CPUを多数使用する制御システムにおいて、専用ICを使用することでデータ共有用の通信プログラムの開発工数を低減することを意図して開発されました。

配線方法と通信プロトコル

配線方法

RS-485をベースに配線します。バス型のトポロジーに対応しており、伝送レートは12Mbpsまで選択できます。接続台数は最大64台で、最大で300m(伝送レート3Mbps時、伝送レート12Mbps時は100m)まで延長できます。

通信プロトコル

CUnetプロトコルに対応しています。CUnetプロトコルは専用ICの形で提供されます。CUnetプロトコルを使用すると、接続されているCPUの情報をすべてのCPUで共有して使用することができ、共有された情報をメインのCPUから読み書きすることで複数CPUを使用するような装置のデータ共有のプログラム工数を削減できます。

特徴

CUnetはタイムシェアリング方式を使用して各CPU間のデータを時間ごとに順番に共有しています。個別のCPU同士でデータのやり取りを行なうメール送信にも対応しています。

タイムシェアリング方式

各CPUは接続されている台数とデータサイズからフレームタイムが計算でき、フレームタイムを合計したサイクルタイムから、それぞれがデータ送信するタイミングを共有します。共有したデータはすべてのCUnetのCPU内のコモンメモリに格納されるため、どのCPUからでもすべてのCPUの情報を読み出すことができます。

メール送信機能

特定のCPUに対してメール送信を使用することで個別に情報共有を行なうことができます。メール送信を行なうと、タイムシェアリング方式のタイミングで分割されたデータが送信され、すべてのデータが宛先に到達すると宛先のCPUのメール受信フラグがONします。

関連するネットワーク

HLS

株式会社ステップテクニカが提供するネットワークネットワークです。
マスタ・スレーブ方式でマスタがすべてのスレーブの情報を管理しています。

  • 記載されている会社名、製品名、ネットワーク名称などは、それぞれ各社の商標または登録商標です。
  • 内容の一部(規格、仕様など)については記載当時から変更されている場合がありますのでご注意ください。

2015年11月

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