ControlNet
ここではControlNetについて説明します。
概要
ControlNetとは1997年にアメリカのRockwell Automation, Inc.により開発されたオープンネットワークです。現在ではODVAにより管理されています。DeviceNet®と同様にCIPが採用されており、使い分けとしては、各スレーブとデータをやり取りする際にはDeviceNet®、各I/Oを統合して使用する場合はControlNetが適しているといわれています。
配線方法と通信プロトコル
配線方法
同軸光ファイバーケーブルを使用して配線します。バス型・ツリー型・スター型などのトポロジーに対応しており、伝送レートは5Mbpsまで選択できます。接続台数は最大99台で、ステーション間の距離は最大で1000mまで延長できます。
通信プロトコル
DeviceNet®と同様にCIPプロトコルに対応しています。すべてのステーションの間でネットワークインターバルと呼ばれる通信周期を共有しています。ステーション間の通信は通信速度をそれぞれ設定できます。また、ネットワークインターバル内の時間も、管理されている時間帯と管理していない時間帯に分けて通信しているため、通信速度の異なる機器や非定周期の通信も混在して通信できます。
特徴
ControlNetはプロデューサ・コンシューマ方式で通信しています。ネットワークインターバル内でMACパケットと呼ばれる510バイトのデータを各ステーションに対して送信します。受信したステーションはデータのIDを確認して、関連するデータを読み取ります。このような仕組みのため、定周期内でのデータリンクを実現できます。
A:MACパケット
B:ネットワークインターバル
C:管理外時間
関連するネットワーク
DeviceNet®
RS-485ベースでCIPを使用したオープンネットワークです。
CompoNet
小点数のセンサやアクチュエータとの通信に特化した、CIPを使用したオープンネットワークです。
- 記載されている会社名、製品名、ネットワーク名称などは、それぞれ各社の商標または登録商標です。
- 内容の一部(規格、仕様など)については記載当時から変更されている場合がありますのでご注意ください。
2015年11月