株式会社近鉄コスモス

RKでさまざまな業務を自動化したことで作業時間の短縮やミスの削減を実現できました。
プログラムの知識がない現場の人間でも簡単に開発に携われる点が良いですね。

株式会社近鉄コスモスでは、専門知識がない人でも開発に関われる「簡単さ」を求めてRKを導入。その目論見通り、幅広い現場でさまざまな業務を自動化させることで、業務時間の短縮や、ヒューマンエラーの削減を実現させました。そこでRK導入に関わったプロジェクト推進部 次長 東田一人様と、現場でRKを実際に使っているりんくう営業所 担当課長 前田直毅様、関西梱包営業所 係長 下村始保様のお三方に、RKの活用状況やその魅力について語っていただきました。

株式会社近鉄コスモス

株式会社近鉄コスモスは、物流にまつわる業務や人材のアウトソーシングサービスを全国にて展開している企業です。国際物流最大手である近鉄エクスプレスの100%出資子会社として、倉庫内の貨物のハンドリングや貿易事務における通関処理など幅広い業務を請け負うことにより、国内外の物流を支えています。

  • 設立 : 1993年4月
  • 資本金 : 9000万円
  • 従業員数 : 1174名

関東・関西の各営業所内の幅広い現場でRKを活用

RKをどんなシーンで、どう活用しているのか教えてください。

関東では千葉県の成田と市川にある営業所、また関西では大阪の市内と泉佐野にある営業所にて、それぞれ活用しています。なお今回は、関西の「梱包」担当と「貨物現場」担当がインタビューに参加しておりますので、そちらの事例を中心にお話させていただきます。

まず梱包の箇所では、主に作業料金の入力に使っています。具体的には、梱包の各工程で手入力された料金表のエクセルファイルをRKで読み込み、一覧化および加工してから基幹システムに自動入力させています。またその入力内容を、お客様ごとに仕分けて別ファイルとしてアップロードする用途にも使っています。
貨物現場の箇所では、アナログの作業が多いため、デスクワーク周りでRPAを使うことが多いですね。例えば、お客様から届いた貨物の発送処理のためのデータを、基幹システムに自動入力させています。

その他、まだ試験段階ですが関西と関東の現場で、RKのシナリオ(作業手順プログラム)を共有する試みも進めています。

RKを使える方は何名いらっしゃるのですか?

シナリオの開発ができるのは、関東と関西合わせて10名程度です。ただ実行するだけなら、基本的に実行ボタンを押すだけで良いので、RKが導入されている各部署のほとんどの社員が使えます。

現場の人間も使える「簡単さ」を求めて導入を決定

RKを導入した経緯を教えてください。

弊社ではかねてより、入出庫のチェック業務にキーエンス製の「ハンディターミナル」を使わせていただいております。この「ハンディターミナル」用の開発・運用ツールが、非常に使いやすくて、社内では高い評価を得ていました。プログラムの知識がなくても、自分たちだけで簡単に「ポカよけ」などの機能を作れるとあって、とても便利に使っていました。
そんなキーエンスさんが、新たなRPAをリリースされるとお聞きしたので、デモを見させていただくことにしたのです。実際に画面を見てみると、まさに期待通りのツール。「ハンディターミナル」用の開発・運用ツールのように非常に使い勝手が良さそうだと感じたため、すぐに導入を決定しました。

競合製品との比較などはしなかったのでしょうか?

導入にあたっての比較はしていません。ただ弊社では、実はRK以外にも、現在ふたつのRPAを運用しています。

他社製RPAを使われている中、RKも導入しようと思った理由はどこにあるのでしょうか?

一番の理由は、やはり難易度です。他社製RPAでシナリオを作ろうと思ったら、ある程度以上の専門知識が必要でした。現場の人間では使えないため、なかなか実態に即したシナリオにすることが難しかったのです。また何かしらの理由でオペレーションが変化した時に、素早く対応することもできませんでした。
そこで現場の人間だけでも自動化を実現できそうなRKを採用することにしたのです。

実際にシナリオ作りに挑戦してみて、難易度という面ではどのように評価していますか?

簡単で作りやすいと思います。社内でRKを導入すると決まった時は、もっと複雑なプログラムを打ち込むような作業をイメージしていました。しかし実際に触ってみると、Webブラウザを操作するだけで動きを記録してくれるなど、素人でも分かりやすい操作方法が用意されていました。ちなみに私(前田様)はプログラムどころかマクロの知識もない状態でしたが、はじめてRKに触ってから約3週間でひとつのシナリオを完成させることができました。さらに操作に慣れた直近では、3日ほどでシナリオを作り上げられるようにもなりました。

RK導入によって作業時間短縮やミスの削減を実現

RKの導入効果を教えてください。

作業時間の短縮、コストやミスの削減を実現できました。またそれによって、オペレーションをより効率的に変更することもできました。

1.作業時間の短縮

短縮できた時間はシナリオによってまちまちですが、中には1回につき1時間30分近く掛かる業務を、ほぼゼロに短縮できたものもあります。面倒な作業をRKがやってくれるうえ、RKが動いている間は別の業務に取り掛かれるため、現場からは非常に好評です。

2.コストの削減

弊社では各部署ごとにRPAの稼働量と、それよるコスト削減の値を計算しています。それによると、アナログ業務が多くてRPA化が難しい部署ですら、現時点で約2倍近くの対費用効果が出ています。今後どの部署でも、もっとシナリオは増えていく予定ですので、そうするとさらに効果は上がっていくと予想されます。

3.ミスの削減

RKを使って自動化したことで、人の手によるミスがなくなりました。お陰でどの現場でも品質向上に繋がっています。現場の実感としては、これが一番大きいプラスアルファかもしれません。

4.オペレーションの効率化

オペレーションをより効率化させられた点も導入効果のひとつです。例えば、これまで社員2名による「読み合わせ」が必須だった作業も、RKの登場によってミスがなくなったことで、社員1名で作業を進められるようになったのです。

余談ですが、今年度社内でおこなわれた「カイゼン大会」にて、RKによるオペレーション改善事例を発表させていただきました。その際、全19エントリー中ベスト3に入る「優秀賞」をいただくことができました。

RKを上手く使いこなすコツとは?

社内でも表彰されるほどRKを使いこなしているということで、上手くシナリオを活用するコツがあれば教えてください。

まずは簡単なものから作ってみることですね。最初から難しいものにチャレンジするのではなくて、まずは作って完成させる。そうすることで分かることもありますし、また次に作ろうという意欲に繋がります。
失敗したシナリオや差分を、全部残しておくこともオススメです。次にシナリオを作る時の参考になりますし、後で見返した時になぜ失敗したかを改めて勉強する機会にもなりますから。
あとは、他のシナリオ開発者と情報を共有することも大切です。時には教え合ったり、シナリオを共有することで、スキルアップを図ることができます。ちなみに弊社では、これまでメールや口頭だけで情報共有をおこなっていましたが、今後はMicrosoft365の「SharePoint」を活用して、資産として情報を残していく予定です。

ユーザーに良いものを提供しようという姿勢を高く評価

実際に半年近く運用してみて、RKの良さはどこにあると思いますか?

RKを使ってみて感じた良さは、次の3点です。

1.分かりやすいユーザーインターフェイス

RKの操作画面は、命令の内容ごとに色分けされていたり、設定した命令がブロック状に積まれていったりと、パッと見で分かりやすいところが良いですね。後から修正したり、シナリオを見返すとなった時も、どんなことを実行しているのか紐解きやすくなっています。

2.不満点を解消するバージョンアップ

バージョンアップが早くて、次々と不満点が解消されているところも魅力です。ちなみに直近では、印刷機能が追加されたり、シナリオの拡縮表示機能が無段階になったりしました。細かな部分ですが、あるとないとで使い勝手が大きく変わる部分だったので、これらの機能追加はすごくありがたかったですね。

3.手厚いサポート体制

サポート体制が充実している点も良いところです。問い合わせをしたら、早ければ1~2時間で回答をいただけることも。レスポンスが早く丁寧で、時にはリモートでシナリオを代わりに修正してくれたこともあって、その時は本当に助かりました。

こうした「良さ」を改めてリストアップすると、「ユーザーのために良いものを提供しよう」というキーエンスさんの思いを強く感じますね。
RPAは難しい、敷居が高いと思っている人も多いかと思いますが、RKだったら使いやすいですし、気軽に始められるのではないでしょうか。シナリオ作りに困ってもサポート対応がしっかりしているのでオススメですよ。

今後の展望について

今後の展望と、そのためにキーエンスに期待することを教えてください。

私たちにとって、今やRKは「取り上げられたら困る存在」となりました。今後もどんどん活用するべく、RKで自動化したい業務をリスト化すると共に、それらを消化していきたいと考えています。
そのためには、RKでシナリオを作れる人をもっと増やしていきたいですね。ただ弊社の社員だけで、RKの裾野を広げていくことは大変です。そこでキーエンスさんには、ぜひRKのセミナーなどを社内で開催していただき、いろんな部署にRKを広めるための手助けをしていただけることを期待しています。

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