SBCメディカルグループ株式会社

主に、社内のコミュニケーションツールとして活用している「LINE WORKS」上での、アカウント登録情報の更新に活用しています。
その他、他部署に提出する報告書の資料作成などにも活用しています。

具体的には、基幹システムに保存されている該当データをダウンロードした後、そのデータを開くところから、データを加工して「LINE WORKS」に転記するまでの作業を、RKで自動化させました。

新入社員の登録、退職される方の削除、結婚による苗字変更、昇格・降格による肩書変更、異動による所属クリニックの変更など、実はアカウントを登録・削除・変更する業務はたくさんあります。多い時では月に何百件もの情報更新を、月初めの1日だけでおこなわなければなりません。
これを一つ一つ手作業でおこなうとなると、ITサポートグループのメンバー5人がそれぞれ、約3時間を掛けておこなう必要があったのです。
それがRKの導入によって、2時間後には更新完了している状態になりました。またその2時間も、システムが勝手に動いてくれるので、私たちは他の作業に集中することができます。月初めは社内の問い合わせが最も多いタイミングでもあるので、非常に助かっています。

シナリオ（自動化プログラム）の本数は、稼働中のものが10本で、制作中のものが4本。RKのユーザー数としては、開発版が1本、実行版が1本あり、実行版はITサポートグループに置いてあるRK専用のパソコンで動かしています。

元々は業務企画部からの提案で、RPAを使って「手でやっている作業を自動化させよう」という話が全社的に進んだことがスタートになります。
ただ以前からRPAの存在はもちろん、その導入の難しさ、ハードルの高さを知っていた私たち情報システム部からすると、そう簡単には行かないことは分かっていました。そこで、より使いやすいRPAがないか、探すことにしたのです。

そんな折、たまたま訪れた展示会「DXEXPO」で、キーエンスさんがRPAを展示していると知って、説明を聞いてみることにしました。そこでいろいろと質問をさせていただいた結果、RKなら「やりたい」と思っていた自動化が実現できそうだという感触を得たので、導入を前向きに進めることになりました。

決め手になったのは、大きくは「機能」「プラン」「サポート」の3点が良かった点です。

● 機能

RKの各機能の中でも、ブラウザ上の操作を忠実に記録・再現してくれる「Webレコーダー」機能は特に便利だと思いました。これなら兼ねてより感じていた、導入のハードルを下げてくれそうだという期待感が持てました。

● プラン

月額課金のサブスクリプション契約というのも、導入を後押ししてくれました。年間縛りなどもないため、使ってみてダメだったら止められます。そのため、お試し感覚でやってみようと思えました。

● サポート

契約すれば、無償伴走サポートがついて来る点も魅力でした。使いこなす手助けになる人がいてくれることは心強いですから。
とは言え、導入前はこれほど手厚いサポートがあるとは予想していませんでした。RKを上手く運用する上で本当に助かっています。

私たちが感じたRKの魅力は次の3点です。

● 日本語表記で分かりやすい

メニューや命令がすべて日本語で書かれているので、分かりやすいです。
他人が作ったシナリオを見た時に、なにをやっているかすぐに理解できますし、自分が作ったシナリオを誰かに見せる時も説明がしやすいです。
変数名を日本語で付けられる点も、すごく便利だと思います。

● シナリオ作成時の柔軟性が高い

「Webレコーダー」機能を使って、ブラウザの操作をそのまま記録させる簡単な作り方もあれば、データをグループ化したり、サブシナリオを読み込ませたりと、プログラム知識に長けていれば凝った作り方もできる、柔軟性の高さもRKの良いところです。
ボタンを判別する際にも、まずはXPath（XMLの要素）でやってみて、もしダメなら画像認識機能を使って…と、複数の手段を選べるところも魅力だと感じました。

● ボタンを押すだけで実行できる

実行版を使っている立場から言うと、ボタンを押すだけで後は勝手に業務を進めてくれる簡単さも良いところです。その間は別の仕事をすることができるので、とても効率良く働けるようになりました。

まずはシンプルなシナリオから作ってみることでしょうか。
いきなり壮大なシナリオを作ろうと思っても、多分難しいと思います。パーツパーツを作っていって、それぞれが正常に動くことを確認した後、最終的にそれらをひとつにまとめるほうが上手くいくと思います。

あとサポート担当に質問する時は、シナリオ上でやりたいことをドキュメント化することをおすすめします。できればそのドキュメントには、画面キャプチャなども入れ込んだ状態にすれば、サポート担当側の理解もより深まるので、欲しかった回答をスムーズに貰えると思いますよ。

アイコンがロボットの姿ということもあって、社内では「ロボくん」の愛称で呼ばれています。シナリオの改修でRKが使えない時は「入院している」といった表現を使ったりと、愛着を持って接しています。

「社員の代わりになって働いてくれる存在」ですね。
最初にお伝えしたように、主に活用しているコミュニケーションツールの情報更新業務には、作業者が5人必要でした。そのため作業日となる月初めは、なにがあっても休めませんでした。
しかしRKの登場で、その仕事は2名で回せるようになったのです。そのため勤務体制に余裕ができて、休めるようになりました。これは私たちにとって大きなことです。

ただ作業者の代わりになってくれると言っても、まだフル稼働していない状態です。社内にはまだまだ多くの単純作業が残っていますので、まずはそれらを自動化させてRKの空きを埋めていくのが、目下の目標です。

その実現のために、社内にシナリオを作れる人を増やしたり、他部署へ展開することも検討しています。既に教育部に提案を持ちかけて、学習管理ツールにアカウントを打ち込む作業の自動化など、動き始めている案件もあります。そうやって少しずつ社内全体にRKを広げていければ良いですね。