株式会社永谷園

ブロックを積んでいくような感覚で直感的に自動化プログラムを作れる点がRKの魅力!
現場の人間だけで年間380時間の
業務削減を実現させました!

株式会社永谷園では、「現場で働く社員自身による業務改善」の実現を目指してキーエンスのRPA(業務自動化)ツール・RKを導入。導入わずか数ヶ月にして、約100名の社員にRKを浸透させると共に、年間換算で約380時間の業務削減に繋げました。そこでRKの推進に深く関わる、株式会社永谷園ホールディングス品質保証部商品情報室室長の渡部尚様、そして株式会社永谷園生産戦略部に所属する若林裕樹様、高岡瑛梨子様に、RKの活用状況や導入効果などについて詳しく伺いました。

株式会社永谷園

株式会社永谷園は、1953年に創業された食品メーカーです。企業理念である「味ひとすじ」を追求し続ける同社は、「お茶づけ海苔」や「松茸の味お吸いもの」といった業界トップを誇るロングヒット商品を数多く持ちながらも、「今までにない・美味しい・マネができない」商品の開発に注力している点が特徴。そうした姿勢と、高い商品力が多くの人の心を捉え、現在では家庭用食品事業はもちろん、業務用食品事業や海外事業など様々な事業を展開、成長を続けています。

  • 設立 : 1953年(昭和28年)4月
  • 資本金 : 35億292万円
  • 売上 : 1104億円(2023年3月期)
  • 従業員数 : 2597名(2023年3月末現在)

永谷園グループにおける間接部門のデータ処理業務を自動化

RKの活用状況を教えてください。

RKは主に、永谷園および永谷園ホールディングスの中で、事務方のデータ処理業務に活用しています。活用例としては、システム上にある経費のデータを別のシステムに転記したり、ネット上にある株式情報を取得・加工してPDFに出力したり、いわゆる「頭をあまり使わない、手だけを動かすような業務」を中心に自動化させています。

また直近では生産会社である永谷園フーズにもRK導入を推進しており、工場の業務改善も進めているところです。

シナリオ(自動化プログラム)の数は、生産戦略部が把握しているもので19本あります。ただし品質保証部や秘書室など、既に独自でシナリオの開発を進めている部門もありますので、そうした部門のシナリオも併せると30本以上は動いていると思います。

使い始めて半年程度で、ライセンスは開発版が2本で、実行版も2本。RKを使っているユーザはたくさんいますが、使いたい人が利用時間をスケジュール登録することで、バッティングを防いでいます。

求めていたのは「自分たちだけで自動化できるRPA」

導入経緯を教えてください。

現場で働く社員が「自分たちだけで業務改善を実現できるツール」を求めたことが、導入のきっかけになります。
実は弊社では兼ねてより、他社製のRPAをいくつか導入していました。しかしそれらのRPAは、プログラムに詳しくない人間が使いこなすには、かなり難しいものでした。そのため自動化を実現するには、情報システム部の協力を仰ぐ必要がありました。
ところが業務担当者が情報システム部に対して業務内容や要望を伝えるのにやり取りが何度も発生し、時間がかかっていました。

そこで考えたのが、現場の人間でも使いやすいRPAの導入だったのです。そしてそんなRPAがないかと、IT関連の展示会を訪れて見つけたのがRKでした。キーエンスの営業の方に話を伺うと、「月額契約なのでお試し感覚で始められる」こと、「開発版のライセンス料が弊社の稟議が必要ないほど安価だった」ことから、とりあえず使ってみることにしたのです。

直感的に操作できる点に魅力を感じたことで本格導入へ

「とりあえず使ってみる」ところからスタートして、本格導入に至った理由を教えてください。

一番の理由は、直感的に操作できた点です。ブロックを積んでいくような感覚で、日本語で書かれた自動化の命令を組み合わせるだけでシナリオが作れるのは、とても分かりやすいですね。
その他、ウインドウをクリックしていくだけでフォルダを指定できたり、スクレイピング(画面からの情報取得)する際には指定箇所が赤枠で囲まれるので確実に欲しい情報を取得できたりと、簡単に使うための機能がたくさん搭載されています。ボタン操作を指定した場合、シナリオ内に指定したボタンの画像がプレビューとして表示される点も便利でしたね。

もちろん、シナリオ開発にあたってプログラムの知識は必要ありません。慣れてくれば、1時間の業務削減をしてくれるシナリオを、ものの数十分で作ることができます。これぞまさに、私たちが求めていた「自分たちだけで業務改善を実現できるツール」だと感じました。

年380時間の業務削減に加えて業務そのものの内容や精度にも変化

導入効果について教えてください。

年間換算で約380時間の業務削減に繋がりました。

ただしこの数字は生産戦略室で把握している19本のシナリオだけの導入効果です。品質保証部や秘書室など、各部門が独自で開発したシナリオも含めると、実質的な削減効果はもっと高くなります。

数値では計れない定性的な効果についても教えてください。

大きくは次の4点が効果として挙げられます。

● 業務の見直しに繋がった

RKで自動化を行うにあたっては、まず業務フローを整理する必要があります。その際に、「そもそもこの工程って必要ないのでは?」という見直しに繋がったことは、効果として実感していることです。RKによる自動化だけでなく、この見直しによって削減された業務も、実はたくさん存在しています。

● 仕事の精度が上がった

人が作業をすると、どうしても入力ミスやコピーミスが発生してしまいます。たくさんの項目を転記するような作業だと、どこまでやったか分からなくなってしまう場合もありました。その点、RKならミスなく繰り返し作業を進めてくれます。仕事の精度は確実に上がったと感じています。

● 引継ぎが楽になった

RKのシナリオは、ブロックが積み重なるように命令が記述されています。開発者じゃなくても中を見ればやっている内容が分かるので、退職や産休などで業務の引継ぎを行うことになった時にとても便利でした。開発者でなくてもシナリオを簡単に修正できるので助かっています。

● 頭を使う仕事に注力できる

業務部門には、どうしても頭を使わずに手だけを動かしているような仕事がたくさん存在します。RKがそうした仕事を肩代わりしてくれるようになったことで、より「頭を使う仕事」に注力できるようになりました。
例えば、毎日ネット上から情報を収集していた業務を、夜のうちに進めるよう自動化したら、朝、出社したら常に最新情報があるところから仕事が始められる。 仕事の在り方が大きく変わったと感じています。

100名以上が活用!社内にRKを広めるコツとは?

生産戦略室を軸に、品質保証部や秘書室など様々な部門でRKを活用されています。
導入からわずか数ヶ月で、ここまで広く横展開を実現できたコツがあれば教えてください。

とにかくRKを触ってもらえるように間口を広げたことでしょうか。「RKを使いたい人」がいないか、グループウェアを使って声かけをしたり、広く募集をかけたりしています。そこで「やりたい」と手を挙げてくれた人たちには、積極的にインストーラーや手順書を渡して、気軽に試せるようにも配慮しています。
今ではRKの利用者は100名を超えるまで広がりました。
また利用者に向けて、年に3回「情報交換会」も実施して、各開発者が今、どんなシナリオを作っているか情報共有しています。さらにその様子は動画にして共有することで、いつでも見返せるようになっています。

その他、社内向けに「FAQサイト」も作成しました。これは社内でよく問い合わせがあった質問や、私たちがキーエンスさんとのやり取りで学んだことを質問回答形式で共有しているサイトです。
こうしたサイトを作ることで、ある程度は自分たちだけで解決できるようになったと考えています。RKを使っていて躓くところって、大体皆さん似ていますから。

相談したら必ず「一歩進めてくれる」キーエンスのサポートを評価

キーエンスのサポート体制についての評価を教えてください。

非常に充実していると思います。問い合わせのメールを送ったら、すぐに返信してくれるので、気軽に質問しやすいです。
また誰でもキーエンスさんと直接やり取りできる点も嬉しいところです。内容やタイミングによっては、生産戦略部や品質保証部でサポートしきれない時があるのですが、そんな時は「キーエンスさんに直接連絡してみて」とお任せできるので助かっています。
対応も手厚いです。難しくてできなかったことを相談した時には、すぐに複数のやり方を提示してくれたり、急遽オンライン会議を設定して、画面を見ながら指導してくれたこともありました。
必ず「一歩進む」ようにサポートしてくれるので、とても心強いです。

開発者とシナリオの把握とライブラリー化が今後の課題

今後の展望を教えてください。

導入当初に考えていた、情報システム部に頼らずに「自分たちだけで業務改善を進める」という目標は、実現しつつあります。
ただRKの便利さが浸透して、たくさんの人が使うようになったが故に、誰がRKを使っていて、どんなシナリオが動いているか、完全には把握しきれなくなってきました。
そこで今後は開発者やシナリオを把握すると共に、シナリオをライブラリー的に共有して、便利なものは使い回したり、参考にできるような環境を整えていきたいですね。

そうした環境が整えば、またさらに社内のRKユーザは増えていくことが想定されます。そこでキーエンスさんには、新しいユーザが困らないように、ぜひこれまでと変わらぬ手厚いサポートをお願いできればと思います。
私たちが開催しているRKの「情報交換会」に登壇してくれるとのお話もいただいているので、こちらの日程もまたご相談させてください。

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