株式会社神戸製鋼所
これ以上望めないほどの手厚いサポートが
無償でずっと続くことに驚きました!
お陰で念願だった「市民開発」を実現!
RKの自動化によって年間400時間の
業務短縮に繋げることができました。
株式会社神戸製鋼所では、現場の職員による「市民開発」を目的として、キーエンスのRPA(業務自動化)ツール・RKを導入。導入1年足らずで、30本以上のシナリオ(自動化プログラム)を作り上げ、年間400時間の業務削減に繋げました。そこでRKの推進に関わっている溶接事業部門 企画管理部 ICT企画チーム 藤田亮介様と、RKの開発に携わる溶接事業部門 茨木工場 QAチーム 試験検査組 久保朱那様のお二方に、RKの導入経緯やツールとしての魅力などを詳しく伺いました。
株式会社神戸製鋼所
株式会社神戸製鋼所は、グループ統一ブランド「KOBELCO」の名称でも知られる鉄鋼メーカーです。1911年に設立され、1945年には東証プライムおよび名証プレミアに上場。その売上規模は日本有数を誇っています。素材部門・機械部門・電力部門の3本柱を中心に、様々な事業を展開すると共に、それぞれの事業が有機的に結び付いた総合力・競争力の高さが同社の大きな特徴。その証左として「自動車向け弁ばね用線材」では世界約50%、「船舶用の組立型・一体型クランクシャフト」では世界約40%と、高いシェア率を誇る製品を数多く開発・製造しています。
- 設立 : 1911年6月28日
- 資本金 : 2509億円(2023年3月31日現在)
- 売上 : 2兆4725億8800万円(2023年3月期)
- 従業員数 : 連結3万8488名(2023年3月31日現在)
茨木工場を中心に40名程度の職員がRKを活用
まずはRKの活用状況について教えてください。
RKを使っているのは、神戸製鋼所の中の溶接事業部門になります。拠点としては、大阪にある茨木工場が中心ですね。その他、京都の福知山工場、神奈川県藤沢にある技術センターでもそれぞれ動かしています。
ユーザは社内に40名程度いて、その人数で開発版3本、実行版1本のライセンスを使いまわしています。
ちなみに使用頻度に応じて、「すごく使う人」、「まあまあ使う人」、「ほとんど使わない人」といった形でユーザを「ランク分け」していて、そのランクごとに割り当てるライセンスを変えることで、使うタイミングが干渉し合わないように工夫しています。
シナリオ(自動化プログラム)の数としては、現時点で30本以上のシナリオが稼働し、開発段階のものも含めると、約150本のシナリオが存在しています。
具体的には、例えば私(久保様)のいる試験検査組に関わる業務で言えば、「検査ごとの伝票発行」や「品質管理システムからの情報取得」などを自動化しています。
これまで手書きで作っていた伝票を自動的に発行してくれるようになったり、細かな改訂がある品質管理の規定をミスなく取得してくれるので、とても便利ですね。
現場職員による「市民開発」の実現がRK導入最大の目的
RK導入の経緯を教えてください。
弊社はコングロマリットですので、事業部ごとに方針や予算規模が異なります。そういう社内事情もあって、私たちの溶接事業部門では、あまりシステム開発に予算を掛けず、自分たちで何事もやっていくというスタンスを続けてきました。
そんな中、弊社ではRKより先に他社製のRPAが導入されました。
しかし、操作が難解な上、マニュアルが英語だったり、気軽に問い合わせができないことから、エンドユーザ・コンピューティング……いわゆる現場の職員による「市民開発」がまったく進まなかったのです。
そのため当時RPAは、溶接事業部門ではほとんど広がりを見せませんでした。
そこで登場したのがRKです。
2023年4月に開催された展示会で、ICT企画グループ長がRKの存在を知り、「これなら市民開発ができそうだ」と私(藤田様)に情報共有してくれたのです。
そこで既存のRPAとも比較検討した結果、次の理由から導入を決定しました。
- ユーザサポートが手厚い
- ワークフロー・UIが分かりやすい
- 集中管理の必要がない
- バージョン管理を厳密に行う必要がない
- エラーログの出力機能がある
- ライセンスの割り振りが自由
- ライセンス費用が安く、導入費・運用費が掛からない
特にユーザサポートを手厚くやってくれそうな点には期待できました。私たちにとって重要だった「市民開発」が、RKなら実現できそうだと思えたからです。
シナリオ(自動化プログラム)開発者から見たRKの魅力とは?
実際に「市民開発」は問題なく進められましたか?
はい。それほどパソコンに詳しい訳ではない私(久保様)でも、問題なくシナリオの開発ができています。Excelでマクロを使うよりも、むしろ簡単かもしれません。
メニュー名がすべて日本語ということもあって、「この命令・機能を使えば自動化できそうだ」というアイデアが思い浮かびやかったですし、操作が直感的なので、そうしたアイデアを実現させるにあたっても非常にスムーズでした。
RKでいくつものシナリオを完成させてきた立場から、RKのツールとしての魅力を教えてください。
私(久保様)が思うRKの魅力は、次の2点です。
● 繰り返し作業が正確かつ簡単にできる
工場内の業務には「誰でもできるけど、絶対に省けないし、ミスもできない繰り返し作業」というのが、どうしても発生します。RKは、簡単に繰り返しの処理を指定できますし、なによりミスが発生しないので、そうした作業を肩代わりさせるツールとして最適だと感じました。
● メンテナンスがしやすい
一度作ったシナリオを見返した時に、「どういう処理がされているか」分かりやすい点も魅力です。そのため修正することも簡単です。つい先日も、「製品ごとの伝票の発行」をさせるシナリオで、イレギュラー的に日付入力を行わなければならなくなったのですが、すぐにその機能を実装させることができました。
素早く手厚い無償サポートが継続されることに驚き
期待していたサポート体制についての評価はいかがですか?
期待以上で、高く評価しています。
まず問い合わせに対する回答が、リアルタイムに近いレベルで素早くいただける点はありがたいですね。どんなメーカーのサポートも、返信は早くても翌日に届くイメージだったのですが、キーエンスさんのサポートはほとんど数時間後には返ってきますから。
また会社の窓口を通さずに、直接サポート担当の方に連絡できるというのも、ありがたいですね。
以前、「こんなことがやりたい」という本当にざっくりとした相談をさせていただいた時も、すぐにリモート会議を設定してくださいました。そして画面共有しながら操作を教えてくれたり、私が作ったシナリオを見て修正案を提示してくれたりと、非常にきめ細かな対応をしてくれました。こんなことまでやってくれるのはキーエンスさんだけだと思います。
しかもそんな手厚いサポートが、いつまで続くのか聞いてみたら「ずっとですよ」と言われたことにも驚きました。
自動化によって年400時間の業務削減に!
RKを導入されて約1年が経過しました。その間に得られた導入効果についても教えてください。
年間400時間の業務削減に繋がりました。
ただこれは、あくまで現時点での効果です。新作のシナリオが動き始めようとしていますし、現在開発中のシナリオもたくさんありますので、その導入効果はさらに大きくなっていくと思います。
また「業務の洗い出し」ができた点も、効果として挙げられます。
例えば、「ある帳票を出力して、ハンコを押した後にPDF化する」という業務を、自動化のために一度ワークフロー化したところ、「そもそもこの業務は必要ないのでは?」という話になり、業務自体がなくなったことがありました。
社内の業務の流れを改めて把握・整理するためのツールとしても、すごく便利だと実感しています。
その他、目に見える効果だけでなく「無形の効果」も大きいですね。
先ほどもお話した「誰でもできるけど、絶対に省けないし、ミスもできない繰り返し作業」に従事することは、とてもストレスが溜まるものです。また手作業だと、どうしてもミスも発生してしますし、その場合は1からその作業をやり直すこともありました。
そういった業務から解放されたことで、とても「気持ちが楽」になりましたし、「誰でもできる業務」とは違う、深く考えたり工夫が必要な業務に注力できるようになりました。
RKを社内に広めるコツ・使いこなすコツ
RKを社内に広めるコツ、使いこなすコツを教えてください。
「社内に広めるコツ」としては、定量的にログを見ることです。
特に、社内の誰がどれくらいRKを触っているか、またどの拠点でどれくらい稼働しているかといった情報を、ライセンスの使用回数から把握することをおすすめします。
その情報があるだけで、例えばRKの使用頻度に応じて、担当者に付与するライセンスを変えるなど臨機応変な対応を即時に行えますし、さらにRKの使用状況を紐解くことで、拠点ごとの自動化の動きを追いかけることもできます。
つまりデータを取って、その意味を解釈するということなんです。そうすれば社内に広める時はもちろん、経営陣への報告を行う際にも役立つと思いますよ。
「使いこなすコツ」としては、パーツ、パーツで細かく作っていくことでしょうか。
大きなものを一気に全部作るのではなく、細かく分けて作っておけば、エラーが発生した時に問題の切り分けが簡単ですし、エラー部分だけ除外してシナリオを動かすこともできるので、楽ですよ。
キーエンスのRKシリーズは「市民を作ってくれる総合サービス」
今後の展望を教えてください。
「自動化」という観点から見ると、まだまだ弊社の工場には「伸びしろ」があります。そのため今後は、もっといろんな部署の業務を深掘りすると共に、RKの用途を拡大していく必要があると考えています。
そしてその実現には、RKで開発が行える「市民」を増やすことは必要不可欠です。
既にICT企画チームでは、新たにRKを使ってくれそうな人材が見つかり、今後も「市民」候補となる人材を探し、増やしていくことを予定しています。
ただICT企画チームは10名もいない部門ですので、細かく成長支援をしていくことは難しいです。そこで期待しているのが、キーエンスさんのサポート体制です。
キーエンスさんのサポートは、まさに「市民を作ってくれる総合サービス」のような存在。これ以上望めないくらい手厚く対応してくださっていますし、非常に心強いと感じています。
私たちの夢の実現のためにも、今後も長く続けていただけることを期待しています。
ナビ搭載 業務自動化RPA
「RKシリーズ」
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