黒田電気株式会社

現場の人間だけでも自動化を実現できる点が
RKの魅力。
今では社内のメンバー8名で情報共有しながら
RKでの開発を進めています。

黒田電気株式会社では、業務改善の一環としてRKを導入。社内8名のメンバーが情報共有しながら、人の判断が入らない単純作業を中心に業務の自動化を進めています。そこで、RK導入と運用に深く関わっているセールスサポート部の部長であり、業務2課および業務4課の課長も兼任する西岡真一郎様に、RKの活用状況や選定の理由、ツールとしての魅力などについて詳しく伺いました。

黒田電気株式会社

黒田電気株式会社は、電気電子材料を取り扱う独立系専門商社です。1945年にベークライト板などプラスチック樹脂製品の販売業からスタートした同社は、商圏や商材の手を広げながら大きく拡大。国内、海外含めて26の拠点を持つ国内有数の企業へと成長しました。また2020年にはホールディングス化を果たし、「黒田電気株式会社」としては商社事業に特化した企業へと生まれ変わりました。

  • 創業 : 1945年10月
  • 資本金 : 100億4500万円
  • 従業員数 : 252名(2022年3月末現在)

社内データの収集や配信、自動受注システムの構築などにRKを活用

RKの活用状況について教えてください。

メインで使っているのは、データの収集と配信の自動化です。
具体的には、各拠点の受注日報や発注日報、売上日報などをダウンロードしたり、毎月の営業成績データを月に1回ダウンロードして、部署長や担当者にメールで配信しています。

さらに現在は、お客様からの受注データを読み込んで、その内容を基幹システムに入力する自動受注システムの作成にも取り組んでいるところです。
ただお客様ごとに注文のフォーマットは異なります。そのためフォーマットごとに、読み込む場所を変えたり、PDFをエクセル化するプロセスを入れたり、個別対応が必要となってきます。1種類のシナリオですべてには対応できないので、フォーマットごとに異なるシナリオ(自動化プログラム)を作っています。
その他、フォーキャストのキャンセルや納期変更の突き合わせなどにも、RKの活用を検討中です。

こうしたさまざまなシナリオを、社内のRKを触れるメンバー8名で情報共有しながら、試行錯誤しつつ進めている段階です。

社内の業務改善の一環としてRKを導入

RK導入に至った経緯を教えてください。

私が所属するセールスサポート部では、受発注や納期などの管理を担当する他、社内の業務改善にも取り組んでいます。社員数約250名程度のあまり潤沢ではない人数で、どう効率良く業務を遂行すれば良いか。そうした課題の解決を検討する中で、アイデアとして出てきたのがDX推進でした。

ただ弊社にはシステム部は存在するものの、そちらに依頼すると大きな費用が掛かります。また順番待ちで時間も掛かるとのことで、断念せざるを得ませんでした。そこで検討するようになったのが、RPA(自動化ツール)です。

東京本社では、既に他社製のRPAの導入が始まっている段階でした。しかしそのツールは操作が難しすぎて、我々が使いこなせるものではありませんでした。そこで、その他のRPAを複数ピックアップして検討した結果、RKを導入させていただくことになりました。

最終的にRKを選定された理由はどこにあったのですか?

大きくは「使い勝手の良さ」と「サポートの手厚さ」です。「使い勝手の良さ」については、次にやるべきことをナビゲーションで教えてくれたり、ブラウザを操作するだけで自動化を進められる操作性の高さが、特に魅力だと感じました。

「サポートの手厚さ」は、専任の担当がいるという点がポイントでしたね。システム部の力を借りず、セールスサポート部のメンバーだけで自動化を実現させるためには、絶対に充実したサポート体制が必要でしたから。

使い勝手の良さとサポートの手厚さが選定の理由

実際に使ってみて、「使い勝手の良さ」と「サポートの手厚さ」についてはどのように評価されましたか?

最初に抱いたイメージ通り、高く評価しています。特に次の点が良かったですね。

1.シナリオが作りやすい

まずなにより、シナリオが作りやすいようにユーザーインターフェイスが良く考えられています。画面左側のメニューから命令を選んだり、パソコンを操作するだけで8割くらいはシナリオができてしまうのは、本当に楽です。

2.日本語表記

すべてが日本語で書かれている点も評価しています。メニューや命令の名称だけでなく、作ったシナリオまで日本語で表記されているので、作っていて分かりやすかったです。

3.専任のサポート担当がいる

専任のサポート担当がいる点も心強かったです。一時期は毎日のように電話でいろいろと教えていただいていました。リモートでなんでも教えてくれる「伴走サポート」サービスがあるのもありがたかったですね。

お陰で作りたいシナリオを必ず完成まで持っていくことができています。しかもシステム部を介さず、現場だけで作り上げられるので、手間や時間も大きく削減できていると思います。

RK導入により社内の業務自動化への期待感がアップ

RK導入されたことで、社内ではどんな反応がありましたか?

「こんなことできるんだ」という驚きの声や、「ぜひこの業務にも導入したい」という前向きな声が多かったですね。特に経理部門は人による判断を必要としない業務が多いので、そこを自動化できることには期待が高いようです。
開発する側からは「本当に自分たちでできるのか」という不安の声が、最初は大きかったですね。でも実際に自分でシナリオを作ってみて、自動化実現まで漕ぎつけられた時は感動が大きいようです。今では、部内のRKを触れるメンバーたちは皆、進んで動いてくれるようになりました。

導入効果として、数値でなにか言えるものはありますか?

そこはまだです。しかしこの先1年くらいで、ある程度は数字的な費用対効果も得られるようになる予定です。例えば月間で30万円近くのライセンス費用が掛かると仮定した時に、会社からはその倍の60万円くらいの費用対効果が求められます。その場合、派遣社員の時給を考えるとトータル250時間、最終確認に人の手が掛かるので8掛けくらいで考えると、約200時間の業務短縮が必要となる計算になりますよね。一見、膨大な時間なように思えますが、今後、私たちが作っていくシナリオによる業務短縮時間の合計を考えると、それくらいは実現できそうだというのは既に見えています。

社内でRKを触れるメンバーを増やす方法とは

社内にRKを触れるスタッフが8名いるのは、かなり多い印象です。社内で使える人を増やすために、どのようなことをやられたのですか?

まず最初の数回の「伴走サポート」でRKの講座をやっていただいて、そこにセールスサポート部に所属する30名近くの社員に参加してもらいました。
またRKなら簡単に自動化できることを、私が進んでシナリオを作って見せることによって、証明していくようにしています。
あとは自動化する業務の選別についてのアドバイスもしています。例えば1回2~3分しか掛からない業務でも、何度も発生するなら大きな時間になります。それを自動化で短縮できれば、トータルで大きな時間短縮になる。しかも、空いた時間で他の仕事もできるという考え方を伝えて、少しずつ浸透させていっています。

RKを使えるメンバー同士で情報共有などはされていますか?

はい。情報共有していますし、メンバーの得意分野に応じた役割分担もしています。例えば私は、基幹システムの「SAP」を触るのは得意ですが、エクセルがあまり得意ではありません。そんな中、エクセルのデータを使うとなった時は、エクセルが得意なメンバーにやり方を教えてもらったりしています。またエクセルと「SAP」のデータを合体させる時なんかは、私が「SAP」のデータ加工だけを担当することもありました。

今後の展望について

西岡様にとってRKはどのような存在ですか?

単純作業をこなしてくれるチームメイトが、社内にひとり増えたような感覚があります。しかもシナリオが増えれば、どんどん優秀になっていってくれるので、これから先も楽しみです。

今後の展望と、そのためにキーエンスに期待することを教えてください。

日本の10年後を考えると、これから若い人はどんどん減っていく時代です。弊社としても、恐らく新卒採用が難しくなっていくでしょうし、定着率もそれほど上がることはないだろうと予想されます。そんな中、RKのようなツールをうまく活用して、そちらに任せられる業務はどんどん任せていくことはとても重要だと考えています。

つい先日、東京本社に業務改善をおこなうグループが立ち上がりました。そこにはRKを使える人間も異動しましたので、今後は東京と大阪とで集中的にシナリオ作りを進めていく予定です。例えば経理や物流などさまざまな部署がやっている、単純作業に近い業務をもっと自動化させていきたいですね。そうすることで、先ほどもお話した費用対効果の面でもしっかり結果を残していければと思っています。

その実現のためには、キーエンスさんのサポートは絶対に必要です。今後とも手厚く支援いただけることを期待しています。そしてできれば、今のサポート担当の方にずっと弊社に寄り添っていただきたいと思っています。

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