太陽金網株式会社

現場の「あったらいいな」を簡単に実現してくれる使い勝手の良さがRKの魅力!
お陰で数々のルーティン業務を自動化させて、業務時間短縮やミスの軽減に繋げられました。

太陽金網株式会社では、今あるソフトウェア資産を活用しながら業務改善に取り組む方法を模索して、RPA(業務自動化)ツール・RKの導入を決定。いくつもの業務の自動化を実現させることで、業務時間の短縮とミスの軽減に繋げました。そこでRKの導入や運用に深く関わっている、資材部部長 漆原弘治様、総務部課長補佐 塩原寿佳様、資材部 金正俊英様の3名に、RKの活用状況やその評価について詳しく伺いました。

太陽金網株式会社

太陽金網株式会社は、創業78年を数える老舗ファブレスメーカーです。大阪を中心に全国に9つの拠点、海外に4つの拠点を保有し、自動車、医療、通信といった多彩な業界に向けた、EMIシールド製品や熱対策製品、工業用金網などの開発・製造・販売をおこなっています。創業以来、初代代表が掲げた「無借金経営」という信念に則った経営を続けている点が、同社の特徴のひとつ。「優良申告法人表彰」を8期40年に亘って授与されるなど、その健全性と透明性は高い評価と信頼を獲得しています。

  • 設立 : 昭和20年11月
  • 資本金 : 9000万円
  • 従業員数 : 190名

さまざまなルーティン業務をRKを使って自動化

RKの活用状況をお教えください。

弊社では、RKを資材部、業務部、品質保証部の3部署で活用しています。中でも最も高い頻度で使っているのが資材部で、主に「在庫管理」と「納期管理」のためのエクセルファイルの生成に役立てています。

具体的には、弊社の販売管理システムにアクセスして、発注や受注、仕入れ、売上などのデータをcsvファイルとして出力。そのcsvファイルから必要なデータを抽出、およびエクセルファイルに加工して、グループウェア「Garoon(ガルーン)」に、コメント付きでアップロードするところまでを、RKでおこなっています。
設備品や量産部品など、製品によって管理の考え方は細かく異なるため、このエクセル生成だけで約20種類のシナリオ(自動化プログラム)を作りました。

RK導入前は、各社員が毎日、出社してからトータル1時間半近く掛けて手作業でエクセルを作っていました。それが今は、RKを夜間に動かすことで、出社したらエクセルが完成している状態になっているため、かなり時間の節約になってくれています。

その他、出荷状況を販売管理システムに入力する作業など、いわゆるルーティン業務を中心にRKを使って自動化させています。

加えて現在は、現場にヒアリングしたり、現場からの要望を受けて、新たなシナリオ作成にも取り組んでいるところです。

元からあるソフトウェア資産を活かしながらの業務改善を求めてRKを導入

RKの導入経緯を教えてください。

数年前まで、弊社の中で業務効率化をおこなうとなった場合、「システム改修」ばかりに目がいっていました。しかし実は、現在導入しているソフトウェアですらまだまだ使いこなせていない点、そもそも使っていない機能すらある点から、これらを上手く活用すれば、システムを改修せずとも業務を効率化できるのではないかという話が持ち上がったのです。
そこで我々や現場の実務者を集めて、現在の資産を活用しながら業務効率化を図るための「情報活用委員会」を発足させました。

そして委員会で業務改善を模索していく中で、ある社員が無料のRPAを使って業務を自動化させているという話を聞き、「RPA」というツールの存在を知りました。

そこでいろんなメーカーさんのRPAを調べて、比較検討した結果、次の理由からキーエンスのRKを採用することになったのです。

<採用理由>
  • ドラッグ&ドロップで簡単にシナリオが作れそう
  • 手厚いサポートがずっと無料で受けられる
  • 初期費用が一切掛からない
  • 価格が魅力的かつ月額決済なので気軽に始められる

既に無料のRPAを使っている社員がいる中、有料であるRKを使おうと判断したポイントはどこにあったのですか?

無料のRPAは機能に制限があって、やりたいことを実現させるには有料版に切り替える必要があったからです。だったら簡単に使えそうで、かつサポートが充実しているRKを採用した方が良いと考えました。

業務時間の短縮とケアレスミスの軽減を実現

RKの導入効果としては、どんなものがあげられますか?

大幅に「業務時間を短縮できた」こと、そして「ケアレスミスが減った」ことです。

● 業務時間を短縮できた

例えば「在庫管理」と「納期管理」のエクセルファイル生成には、担当社員が毎日1時間近くの時間を費やしていました。それが約20ファイルありますから、単純に考えてこのシナリオだけでも1ヶ月30時間分の業務時間短縮に繋がってくれています。
短縮した時間の分だけ別の作業に取り掛かれる点や、RKは夜中に動かしているので、出社したらすぐに管理業務を始められる点も良いところです。

● ケアレスミスが減った

これまで手入力していたものを、RKが正確に代理入力してくれることで、ケアレスミスがなくなったことも、導入効果としては大きいです。お陰でやり直しや発注ミスもなくなりましたし、作ったファイルに間違いがないかチェックする時間も減りました。

さらに、いろんな部署で自動化を実現させたことによって、現場から「これも自動化できない?」といった要望をいただくことも増えてきました。

RKを導入した当初は、あまり業務効率化について歓迎してくれない社員も中にはいたので、これも大きな変化だと言えます。

「業務効率化」という言葉は現場からネガティブに思われることも

業務効率化を歓迎しない理由とは、どういったものだったのですか?

「業務効率化」という言葉には、ネガティブに受け取られかねないニュアンスが含まれているということです。人によっては、「仕事を取られるんじゃないか」という不安に駆られたり、「無駄な仕事だ」と指摘されていると感じてしまったりするのではないでしょうか。

そういった思いを抱かせないように、どのような工夫をされましたか?

「伝え方」に特に注意しました。
あまり「業務効率化」という言葉を連呼せず、「この業務のここがなくなれば、アナタの仕事は捗りますか?」など、具体的な提案を含める形で、自動化のニーズをヒアリングしていくようにしたのです。
また自動化を行った先には、調整業務などの「人が考えなければならない仕事があること」、そして会社としては「そこに時間を割きたいと考えていること」を繰り返し伝えるようにもしました。

その他、RKが動いている様子を、大きなモニターを使って「デモ」的に見せたりもしました。実際に動いているものを見てもらうと「悪いものではない」と思ってくれるようですね。この試みのお陰で、RKに対する印象はかなり良くなったと思います。

迷わずシナリオを作っていける使い勝手の良さが魅力

RKを実際に使ってみて感じた魅力を教えてください。

一番の魅力は「使い勝手の良さ」です。
特に画面の表示がすべて「自然な日本語」で記載されている点が良いですね。加えて「エクセル」→「セル操作」など、メニューのカテゴリーが綺麗に整理されているので、操作を迷うことなくシナリオを作っていくことができます。
ボタンの選択を「画像認識」で行う際も、精度が非常に高くてストレスがありません。弊社の販売管理システムは少し癖があって、座標で位置を把握できなかったため、画像認識の精度が高いのはとてもありがたかったです。

では導入にあたって、あまり苦労はしなかったのでしょうか?

はい。最初にやっていただいた5回の「伴走サポート」で、問題なく使えるようになりました。その後の問い合わせも、ほとんどしていません。
「苦労」と聞かれると、ちょっと返答に迷うくらい簡単な印象ですね。ある程度プログラムができる人であれば、その日のうちに使えるようになるのではないでしょうか。

上手く使いこなすコツがあれば、教えてください。

責任者側のコツとしては、RKの開発担当者がやりやすいように、環境を整えることですね。
ただ漠然と「やりたいこと」を伝えるのではなく、「自動化すべき作業」がなにかを具体的に把握して、その「作業内容を分解」。担当者に向けて「分解した作業を手順通りに説明」すると共に、ちゃんと「作業する時間を与える」ようにすれば、良い結果が生まれやすくなると思います。
弊社ではそのために、ヒアリングに注力すると共に、専任の開発担当者を立てました。
現場の開発者の視点で言えば、不具合が発生した時に、RK以外の要素にも目を向けることですね。
例えば弊社の販売管理システムは、起動時にログイン画面がすぐに出ないため、RKの操作が早すぎて上手くログインできないことがありました。その際は、一度わざとログインを失敗させて、再度ログインを行うシナリオを作ることで解決しました。
このようにRK以外の部分で不具合が発生しても、それをうまく吸収するシナリオを作ってあげることも、ひとつのコツとしてあげられます。

今後の展望について

今後の展望を教えてください。

RKは、私たちの「あったらいいな」を実現してくれるツールです。今後もその実現のために、積極的に現場の声を吸い上げていければと考えています。
ただ現時点では、社内にひとりしかRKのシナリオを作れる人がいません。そこでまずは社員育成をもっと進めて、RKを使える人を増やしていきたいと考えています。
そして行く行くは他の拠点にもRKを普及させるなど、我々を軸にRKをより広く展開させていきたいですね。

そのためにキーエンスさんには、ぜひ弊社の業務内容や実務に寄り添った形での「伴走サポート」を行っていただくことで、「社員育成」にご協力いただければと考えています。

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