日特建設株式会社

高いサポート力、操作性、視認性がRKの魅力。
想像以上に簡単に自動化を実現できました。
まるで指示を忠実に守ってくれる部下ができた
ような感覚です。

日特建設株式会社では、社内のDX推進の取り組みのひとつとしてRPA(業務自動化)ツール・RKを導入。工事実績の見える化のためのデータ集積に役立てています。そこでDX推進を担当している、直轄グラウト部 工事課 主任 鈴木俊様に、RKの活用方法やツールとしての魅力などについて詳しく伺いました。

日特建設株式会社

日特建設株式会社は、1947年に設立された東証プライム上場企業。斜面防災や地盤改良を得意とする建設会社として、これまで数多くの大規模法面工事を任されてきました。中でも、岩盤に細長い穴を開けて、そこにセメント水を注入する「岩盤グラウチング技術」に関しては業界No.1の実績。堤高100メートル以上あるダムのグラウチング工事においては、国内で75%以上のシェアを誇っています。

  • 設立 : 1947年12月17日
  • 資本金 : 60億円
  • 売上高 : 660億7,600万円
  • 従業員数 : 1,054名

工事実績のデータ集積と見える化にRKを活用

RKの活用状況について教えてください。

工事実績のデータ集積と見える化に使っています。
具体的には、各現場にて随時更新されている日報システム内の実績データや、Web上の天気情報などを5分ごとにチェック。現時点で何メートル穴を掘っているのか、どれくらいセメント水を注入しているか、またその日の気温や天気といった情報を、全国の工事現場の制御室に置いているデジタルサイネージに表示させています。
全国各地で常時6~7現場動いており、その現場ごとに異なる情報が表示されている形です。

RKを使って工事実績を見える化したことで、周囲からはどんな反応を得られましたか?

目的意識の明確化には繋がっているようです。これまでは、自分たちが何メートル掘っているのかまったく分からないまま仕事をしていたので、それが見えるようになったことだけでも、現場からは好意的に受け入れられています。
また見栄えも良いということで、お客様がご覧になった時にはクリーンな企業という印象を持っていただけているようです。

工事現場のDX推進を目指してRKを導入

導入の経緯を教えてください。

現在、多くの建設会社ではDX推進に取り組み始めている時代です。そんな中、弊社でもなにか始めようと話が進み、パソコンやネットワークの知識をある程度持っている私が、その担当をすることになりました。
早速、まずは現場のDX推進に取り組もうと業務の見直しを検討したところ、安全管理や工程管理の中にはたくさんのルーティンワークが存在することが分かりました。中でも日報をPDFに出力して、データフォルダに格納する作業には大きな時間を取られていました。そこで、こういった事務作業を軽減できる方法がないか探すことにしたのです。
最初はプログラムを組むことも考えたのですが、未経験の私にとっては、さすがにハードルが高すぎました。そこで、当時はまだ名前くらいしか知らなかった「RPA(自動化ツール)」の導入を検討するようになりました。

そんな折、ちょうど上司から、キーエンスさんからRPAが発売されていることを教えてもらったのです。キーエンスさんの製品は当社でもセンサーなどをよく使わせていただいていて、非常に信頼性が高かったこと。また機能面からも、これならやりたいことが実現できそうだと思ったことから、一度お試しで使ってみることにしたのです。
RKは月単位での契約となっていて、いつでも解除できるのも試すハードルが低くて良かったですね。

工事現場に掲示されているデジタルサイネージ画像サンプル

実際お試しで使ってみて、どういった部分をチェックされましたか?

主に座標やボタンの認識ですね。一般的なRPAに関する評価をネットで見てみると、ディスプレイ上の座標認識や、ボタンの画像認識で、正しい位置を把握してくれない場合があるとのことでした。RKでもしっかりそこを確認させていただいたところ、もの凄く精度高く認識してくれたので安心しました。

最初に自動化を検討していた「日報のPDF化とフォルダへの格納」の自動化は実現したのでしょうか?

実はまだです。先に工事実績のデジタルサイネージへの表示を思いついてしまったので、こちらを先に自動化させました。「日報のPDF化とフォルダへの格納」の自動化については、今後やっていく予定です。

簡単にさまざまな業務を自動化できる点に感心

実際にRKを使ってみて、思っていた印象と違ったところはありましたか?

想像以上に簡単、かついろんなことができることに驚きました。最初の「伴走サポート」の時に、サポート担当の方、RKを使ってシナリオを作り、それをパソコンで動かす様子を見せてくれました。その時に、自動的に文字が入力されていき、ファイルを保存したりする動きを見て、大変驚いたのを覚えています。
しかし今では、自分もそれに近いことができるようになりました。
ちなみに私はRKを学んだことを機にプログラムの勉強を始めたのですが、そこでも改めてRKの簡単さを実感しました。csvファイルをひとつ読み込もうと思っても、プログラムだと長いコードを書かなければなりません。その点、RKなら画面左の項目から、csvを開くための命令をドラッグ&ドロップするだけ。ツールとして、とても優れていると感じました。

サポート力、操作性、視認性を高く評価

RKは簡単に使えるとのことでしたが、操作を覚えるにあたって苦労などはなかったのでしょうか?

それほど苦労はしませんでした。当然、最初は右も左も分からない状態でしたが、手厚いサポートと、ツールとしての操作性、視認性が優れていたので、すぐに覚えていけました。

1.サポートが手厚い

リモート経由で丁寧に教えてもらえる「伴走サポート」があったので、RPAをまったく知らない状態からでも、基礎的な使い方から学んでいけます。さらに問い合わせに対しても的確に返答いただけるので、スムーズにやりたいことを実現できました。

2.操作性が良い

RK自体の操作性が良いのも、苦労なく覚えられた一因です。例えば画面左側に配置された「命令」ブロックを、右側のシナリオ上にドラッグ&ドロップで引っ張ってくるだけで、やりたいことをある程度実現できます。マウスの動きを記録する機能と併用することで、思い通りのシナリオを作ることができるようになりました。

3.視認性が優れている

グラフィカルなインターフェイスも気に入っているところです。特にシナリオのブロックを、自由に色分けもできる機能が良いですね。例えばcsvを集積している命令を、どのシナリオでも同じ色にしておけば、後から見返す時も便利だと感じました。

RKはまるで指示を忠実に守ってくれる部下ような存在

鈴木様にとってRKはどんな存在でしょうか?

「指示を忠実に守ってくれる部下」のような存在ですね。自分の指示が間違っていたら正しく動いてくれません。しかしちゃんと指示すれば手間の掛かる作業を黙々とやってくれるので、とてもありがたいです。

現在、エラーが出ることはありますか?

週に1度程度です。ただその多くは現場のネット接続環境の問題で、シナリオに問題がないことがほとんどです。またそうしたエラーが起きた時も、問題なく次のデータ集積のタイミングで起動するようスケジュールを組んでいるので、それほど大きな影響はありません。稀にシナリオ側の問題でエラーが発生することもありますが、その時も都度「トライキャッチ(エラーの例外処理)」をおこなってシナリオに修正を掛けているので、頻度自体も下がってきています。

ルーティンワークが多いならRKによる自動化で解決!

RKの先行ユーザーとして、自動化を検討している企業や担当者に向けてアドバイスをお願いします。

機械的なルーティンワークが多いなら、RKはお勧めです。中でもデータを入力・出力するような事務作業は、RKの得意分野。恐らくそのほとんどを自動化できると思います。
自動化したことで業務時間を短縮できれば、新たな仕事、別の仕事に着手する余裕もできるので、そういう意味でも導入する価値はあると思います。

今後の展望について

今後の展望と、そのためにキーエンスに期待することを教えてください。

まずは現在動かしている、工事実績の見える化をもっと充実させていきます。まだまだデジタルサイネージで見られる数字は少ししかないので、その項目を増やして、もっと現場にフィードバックできればと思っています。あとは当初の目的だった「日報のPDF化とその保存機能」や、新たに検討している「機材の注文書の自動メール送信機能」なども実装できれば良いですね。現場ではボタンひとつ押すだけで完結するような、簡素な操作性にすることが目標です。
そのために実行版のアカウントの追加も検討しています。

キーエンスさんの対応には、現時点で満足しています。今後も引き続き、分からないことがあればすぐに相談に乗ってもらえる体制でいてくださるとありがたいです。

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