ラベラー

「ラベラー」は、「ラベルプリンター」で印刷したラベルを「ラベル貼り付け機」で商品に貼り付けます。一方、「レーザーマーカー」はレーザー光を照射して印字をおこないます。ラベルへの印字はもちろん、商品への直接印字(ダイレクトマーキング)も可能です。ここでは、ラベラーとレーザーマーカーの違いや、レーザーマーカーによる工程改善事例を紹介します。

ラベラーとレーザーマーカーの違い

ラベラーには、初期コストの安さやデザイン性の高い印刷ができるなどのメリットがあります。レーザーマーキングにはランニングコストが低い、印字内容の変更がソフト上で簡単におこなえるなどのメリットがあります。これら双方の主なメリット・デメリットとニーズを以下の表にまとめました。

メリット・デメリット
  メリット デメリット
ラベル
  • 複数の内容を表示できる
  • 様々な製品・材質に対応できる
  • 初期コストが安い
  • 視認性の良い表示ができる
  • デザイン性のある表示ができる
  • 剥がれる、剥がされる
  • ランニングコストが生産量に比例して増加する
  • 表示内容、レイアウト変更時に版の作成が必要
  • 在庫管理が必要
  • ラベルの台紙などのゴミが出る
レーザーマーキング
  • 消えない印字ができる
  • 曲面でも印字ができる
  • やわらかい製品にも印字できる
  • ランニングコストが安い
  • 印字内容の変更がソフトの変更だけで簡単にできる
  • イニシャルコストが高い
  • デザイン性のある表示が苦手
ニーズ別選定
比較内容 レーザーマーカー ラベル
印字内容量
材質による影響
視認性
デザイン性
イニシャルコスト
ランニングコスト
印字の耐久性
印字内容変更のしやすさ
在庫管理の手間
環境面

レーザーマーカーによる改善事例

電化製品の注意書き

電化製品に表示する注意書き、仕様をレーザーマーカーでダイレクトマーキング。
レーザーマーカーで樹脂自体を発色させ、鮮明な消えない印字を行います。
仕様の表示、海外向けの外国語表記、注意書きなど多品種の製品への対応が可能です。

電化製品の注意書き

改善ポイント

1品質
長期間使用時も消えない、鮮明な表示が可能です。
2コスト
使用枚数に応じて増加するラベルのランニングコストがなくなります。
表示内容変更時の版の作成費用がなくなります。
3作業効率
品種の段取り替え、ラベルの在庫管理、内容変更時の版の作成などの作業工数を大幅削減可能です。
4環境
ラベルの台紙などのゴミを出さないため環境対策(CSR)に貢献します。

アプリケーション例

照明器具
照明器具
電池パック
電池パック

基板の履歴管理ラベル

基板へのロットNO,工程管理用の2次元コードをレーザーマーカー/インクジェットプリンタでダイレクトマーキング。
実装密度の高い、ラベルを貼るスペースが無い基板にも確実なトレーサビリティを実現します。
製品の薄型化のためにもラベルの厚みを削減することができ、製品の小型化、薄型化に貢献します。

基板の履歴管理ラベル

改善ポイント

1品質
実装密度が高い基板にも確実な履歴管理を実現。
薄型化している製品にラベルの厚みを増やしません
2コスト
高額な耐熱ラベルのランニングコストを削減します。
生産数増加時のラベルコストの増加を防ぎます。
3作業効率
品種の段取り替え、ラベルの在庫管理、内容変更時の版の作成などの作業工数を大幅削減可能です。
4環境
ラベルの台紙などのゴミを出さないため環境対策(CSR)に貢献します。

アプリケーション例

基板へのレーザー印字
基板へのレーザー印字
基板へのインクジェットプリンタ印字
基板へのインクジェットプリンタ印字

自動車の車両銘板

自動車の車輌銘板にレーザーマーカーで直接印字します。レーザーマーカーであれば多品種への対応、偽造防止対策にも貢献します。任意のサイズにハーフカットまで行えるため、社内で必要な時に必要な分だけラベルを作成することが可能です。コストとリードタイムを大幅に削減することができます。

自動車の車両銘板

改善ポイント

1品質
一度貼ったらきれいに剥がせない特殊ラベルなので偽造防止用のラベルとして活躍します。熱、油、水などに強いため長時間経っても鮮明な表示が可能です。
2コスト
必要な時に必要な分だけ作成できるため余分な費用を抑えることができます。車種ごとの版の作成、国ごとの外国語表記などの版の作成費用を削減します。
3作業効率
製品を搬送中に印字できるため停止させる必要がありません。品種の切り替えもワンボタンで変更し生産効率アップを実現します。
4環境
余分な在庫を削減できるため資源を節約し、環境対策(CSR)に貢献します。

アプリケーション例

レーザーラベル
レーザーラベル
銘板
銘板

段ボール、化粧箱などの表示ラベル

ダンボール、化粧箱などの表示ラベルをレーザーマーカーで印字します。
梱包される内容物の組み合わせが複数ある、出荷先や管理番号を記載したいなど、従来は貼るラベルの種類を変えるか、あらかじめ何種類も箱に印刷していましたがレーザーマーカーで印字することで品種の削減と在庫管理の手間を大幅に削減します。

段ボール、化粧箱などの表示ラベル

改善ポイント

1品質
ラベルの貼り間違いをなくします。ラベルが剥がれてしまうトラブルを撲滅。
2コスト
出荷量に応じて発生するラベルコストを大幅削減品種の統一による在庫削減、印刷費用の削減を実現。
3作業効率
品種の段取り替え、ラベルの在庫管理、内容変更時の版の作成などの作業工数を大幅削減可能です。
4環境
ラベルの台紙などのゴミを出さないため環境対策(CSR)に貢献します。

アプリケーション例

GS1 DataBar印字
GS1 DataBar印字
カートン
カートン

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