ハーフカット
レーザー加工の事例から見る「ハーフカット加工」についてご説明します。
レーザーマーカーによるハーフカットの基本的な原理
レーザー光の出力や走査スピードをフレキシブルに変えることにより、加工対象物を厚みの途中までカット・切れ込み・溝を入れる加工です。下図のラベルの加工例では、低出力で印字を行い、出力を上げて周囲にハーフカットを加えるといった加工例となります。
ハーフカットの事例~フィルムのミシン目加工~
用途解説
ユーザーが手で開封しやすいように入れる、袋などのミシン目加工の事例をご紹介します。従来は刃物を使ってハーフカットを行っていましたが、調整が難しく製品ごとに段取り変更も発生し手間がかかっていました。定期的に刃物を交換する必要があるのでランニングコストもかかり、破損した刃物が製品内部に混入するリスクも抱えています。
レーザー加工によるメリット
異物混入リスクとランニングコストの低減
レーザー光による非接触加工のため刃物が折れてしまうといったトラブルを未然に防ぎ、異物混入のリスクを回避できます。
加えて、従来必要だった摩耗部品の交換・メンテナンスの手間がかからないため、ランニングコストを大幅に削減できます。
サイズの異なる製品や立体形状にも対応
3次元レーザーマーカーであれば、42mm幅で焦点距離を任意に設定ができます。ヘッドの上下機構や品種ごとのワーク用受けジグによる焦点合わせの必要がありません。設置コストの大幅な削減と段取り替えの時間短縮に貢献します。
- 従来
- 3次元レーザーマーカー
加工サイクルタイムの短縮
レーザー光の出力や走査スピードなどを調整することで、フルカット・ハーフカット・マーキングといった工程を1台に集約。これまで別々に行っていた作業を1つの工程にまとめることで、サイクルタイムを短縮し、加工工程を改善します。