トレーサビリティ基礎知識

レーザーマーカーを使用するトレーサビリティのシステム構築の基礎知識とネットワーク化のメリットについて解説します。

トレーサビリティの種類

トレーサビリティの種類

トレーサビリティ(Traceability)とは、トレース(Trace:追跡)とアビリティ(Ability:能力)を組み合わせた造語で、日本語では「追跡可能性」と訳されます。トレーサビリティにはさまざまな捉え方がありますが、大きく「チェーントレーサビリティ」と「内部トレーサビリティ」の2つに分類することができます。チェーントレーサビリティとは主に企業間のモノの流れが把握できている状態を指し、内部トレーサビリティとは企業内の製造工程の履歴が把握できている状態を指します。製造工程が複雑化するに伴い、製品へ印字する情報量も増加します。そこで、より小さなスペースにより多くの情報を付加できる手法として、2次元コードのマーキングが注目されています。

ネットワーク化のメリットとは

設備間をネットワークでつなぐことによるメリットは、工場の製造ラインにおいて、下図の2つのようなケースが考えられます。

使用している機器の状態把握

1つは、製造ラインで使用している機器の状態がわかることです。例えば、センサの光量やON/OFF状態をリアルタイムで把握することで予知保全を可能とします。

使用している機器の状態把握

生産している製品の状態把握

もう1つは、生産している製品情報を把握することです。その製品の寸法、色、耐久性など製造工程で必要な検査結果がリアルタイムで管理・データ収集することでトレーサビリティシステムが構築できます。

生産している製品の状態把握

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