機能編
意外と知らないレーザーマーカーの便利機能をご紹介。知っていると得する内容が満載の"機能編"を是非ご覧下さい。
機能編vol.1
Q51. バーコードは印字できますか?
各種バーコード印字に対応しています。印字可能なバーコードはCODE39/ITF/2of5/NW7(CODABAR)/JAN/CODE128の7種です。また医薬業界でニーズの高まっている“RSSコード"印字にも対応しています。
編集ソフト「Marking Builder」を使用すればバーコード作成も簡単!
Q52. 2次元コードは印字できますか?
バーコード同様、各種2次元コード印字に対応しています。印字可能な2次元コードはQRコード/マイクロQRコード/DataMatrix(ECC200)です。バーコード同様に編集ソフト「Marking Builder」を使用して簡単に2次元コードの作成ができます。
Q53. パソコンがなくても操作できますか?
可能です。
オプションのタッチパネルを使用して操作もできますし、市販のモニタとマウスを使用してタッチパネルと同様の編集が行えます。現場にパソコンを持ち込みたくない場合や日常操作はシンプルに行いたい場合などに非常に好評です。
- ■運転画面と編集画面
- ■MC-P1外形寸法図
Q54. レーザーマーカーで加工もできるのですか?
可能です。
最近ではマーキングでは無く加工用途で採用されるケースが非常に多くなってきています。
レーザーマーカーで可能な代表的加工例としては、
- シートの切断
- ゲートカット・バリ取り
- 塗装・表面塗膜の剥離
などが挙げられます。
レーザーマーカーを加工用途で採用される主な背景としては、「レーザー加工機よりも安価」であることに加えて、有効エリアが広くなっている・加工精度が大幅に向上していることも、加工機としてのニーズを加速させている要因です。金属についても、数十μmの銅線バネのカットの様な加工も十分可能です。
加工例
CO2レーザML-Zシリーズ
MD-Xシリーズ
Q55. フォントは自由に選べますか?
予め登録されているオリジナルフォント以外にも、ユーザフォントの登録が可能です。御指定のフォントで自由自在に印字が可能です。これ以外にもPCに登録されているTrueTypeFontもマーキング可能です。
Q56. 多品種なのですが、品種はいくつまで登録できますか?
2000品種まで登録可能です。
それぞれの品種に対して印字内容・印字条件を予め設定しておくことができるので、品種替えの際には、登録されたデータを切り換えるだけでOKです。
品種切り替えの方法としては、
- PCソフトやタッチパネルから品種替えをする
- 端子台を使用して接点で品種替えをする
- 品種ごとのバーコードを読ませることで、自動的に品種替えをする
- シリアル通信を使用して品種替えをする
など色々な方法があります。
なかでもバーコードを使用した品種切り替えは、間違え無く簡単に品種の切り替えができるため、採用実績が増えてきています。
- バーコード照合
- 本体登録データとバーコードで読み取ったデータを照合し、設定番号の切替がプログラムなしで可能です。印字ミスを防止します。
機能編vol.2
Q57. ウォームアップ機能とは何ですか?
あらかじめ設定した条件でスキャナを走査させ、稼動時の温度条件に近づけます。この状態から印字開始することにより、スキャナの温度変化に伴う印字ズレの影響を最小限に抑えてより高精度な印字を実現します。
Q58. LD方式のレーザーは電源ONの時に、印字していなくてもLDを消耗しますか?
当社のレーザーマーカーは、印字中以外には基本的にLDを消費しません。印字を行わないときには、自動的にLD光源の電流値を下げて、自動的にLDの寿命を延ばす「オートパワーセーブ機能(APS)」を搭載しています。完全にOFFせずに、電流値を下げるだけなので、瞬時に印字状態に復帰することが可能です。これにより、LDの超ロングライフ化を実現しました。
Q59. 稼動中に誤って設定内容が変更されないようにしたいのですが・・・。
そんな時にピッタリの「キーロック」機能を標準搭載しています。パスワードを掛けて操作ロックしておけば、管理者以外の方は編集作業ができなくなります。うっかりミスで設定内容が変更されてしまうことを未然に防ぐことができます。しかも操作内容ごとに個別ロック設定ができるので、日常操作に必要な機能のみキーロックを掛けずに操作することも可能です。
Q60. ノイズを信号として拾ってしまい、誤動作を起こすのですが・・・。
ノイズを信号としてとらえ誤作動しないように、入力時定数を設定します。入力時定数を設定すると、設定した時間内(最大10ms)の入力信号は無視されます。
但し、レーザーマーカー設置の際にはノイズ無き環境下で使用して下さい。
Q61. 指定した数量だけ印字をしたいのですが・・・。
この場合は、「内部カウンタ」と端子台の「カウンタ出力」を使用します。カウンタで印字したい個数を設定しておけば、指定した個数になった時点でカウンタ出力より外部に出力されます。この出力を使用して、商品の供給を止める・ブザーを鳴らす・コンベアを停止させるなどが可能です。
- カウンタ終了出力
- カウンタ(個別、共通カウンタ)が最終値を印字し終えた時点で出力します。
Q62. レーザーマーカーが実際に稼動した累計時間を知りたいのですが・・・。
「点検」モードで、稼働時間の累計を確認することができます。
また、同様に累積の印字回数も確認することができます。「累積印字回数1」を累積(総印字)回数、「累積印字回数2」を当日や製品ごとの累積印字回数として使い分けると便利です。
Q63. ロゴマークはどんなデータ形式が扱えますか?
CADデータの他に、BMP/JPG/PNG/TIF形式のファイルを取り込んでロゴマークとして印字することができます。
Q64. 移動している製品にも印字ができますか?
できます。
スキャナを超高速で走査させることで、流れている製品に追従しながら印字していきます。高出力化とスキャナの能力向上にともない、より高速ラインに追従できるようになっているので生産効率のアップを実現します。また、ラインのスピードに対して最適なスキャンができるように自動でスキャンスピードを計算する「スキャン最適化」機能を搭載していますので、高速ラインでも効率よく印字をすることができます。
Q65. 移動印字はどのくらいのスピードまで対応可能ですか?
印字内容・印字条件により異なりますので一概にはいえません。印字する文字数が少ないほど、また文字サイズが小さくなるほど追従できるラインスピードの上限が上がります。また、同一の印字内容でもワークのピッチが長いほど同様に追従ラインスピードの上限が上がります。
上記の通り移動印字の追従速度については個別のテストが必要です。詳しくはご相談・お問い合わせフォームよりお問い合せください。
機能編vol.3
Q66. 押出成型品に一定間隔で印字をしたいのですが、ライン速度が一定ではありません・・・。
この場合には変速するラインのスピードをパルス信号として入力すれば、レーザーマーカーとラインを同期させることができます。通常はラインにエンコーダを取り付けて、エンコーダパルスを入力する方法が一般的です。もちろん入力端子にも「エンコーダ入力端子」を備えています。
- 高速・高精度CCDレーザ変位計 LK-Gシリーズ
Q67. True Type Fontは何種類くらい使えるのですか?
Q55でも触れましたが、TrueTypeFont はPC内のTTFファイルを読み出すため、使用するPCに全て依存されます。使用されたいTrueTypeFontをPCに登録することで、自由に読み出すことが可能です。
Q68. 海外で使用したいのですが、言語は選択できますか?
日本語・英語・中国語に対応しています。
ソフトのインストール時に、OSの言語を認識して適した言語バージョンでのインストーラが起動するように設定されているため、日本語と同様に英語・中国語でも下記の機能をご利用になれます。
海外で使用する場合でも対訳のマニュアル等を作成する煩わしさから解放され、スムーズな導入を実現します。
Marking Builder 3オプション
高性能を簡単に引き出せるシンプルインターフェースを開発。
コツや経験に頼らないソフトウェアを用意しました。
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- 基本設定
- 立体形状への設定もガイダンスにそって3ステップで完了。3Dプレビューを確認することで仕上がりが手に取るようにわかります。ロゴデータの取り込み、編集も容易です。
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- マトリックス印字
- 最大65,025個を一括レイアウト。トレイ内の半導体パッケージや基板など多数個取りの対象物に最適です。ワーク個別の印字有無や位置調整など画像センサとの連携もスムーズです。
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- 運転モニタ
- 2次元コード読み取り結果など、稼働時に必要な情報のみを選択して表示できます。管理者以外は編集できないよう項目ごとにロックをかけられるので、誤入力やデータ削除といったヒューマンエラーを防げます。
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- Z-MAP Creator
- 3D-CADデータ(STL形式)を取り込むことで、ワーク形状そのものをレイアウトのベースに使用できます。円柱や段差などの基本図形では表現できない複雑な形状の対象物にも、思いのままに設定・印字できます。
サンプル印字機能
材質を選択するだけでソフトが自動で条件を抽出。印字結果一覧から最適条件がすぐに見つかります。通常であれば経験を要する印字条件設定も簡単に短時間で完了します。
2次元コードパターン選択
2次元コードの書き方を複数のパターンから選択できます。対象物の材質や印字サイズ、使用するコードリーダにあわせて最適な印字結果を取得できます。「読み取りやすいマーキング」にこだわったキーエンスならではの機能です。
マッチングレベル判定機能
内蔵カメラでコードを読み取った際、どれだけ読み取りやすかったかを判定し、読み取りの余裕度を数値化できます。導入時の最適な印字条件出しや導入後の予知保全などに利用できます。
品質調整レベル
「より速く」「より美しく」印字するために必要な細かなパラメータの微調整をソフトが自動計算。複雑な操作が要らないため、レーザーマーカーの性能を活かしきる微調整が誰でも簡単におこなえます。
プリンタドライバ機能
Excel/Word/PDF/ビットマップなど、あらゆるデータをレーザーマーカーソフトへ直接取り込めます。取り込みたいデータの変換・編集作業が不要となり、オフィス用プリンターで印刷するのと同じ感覚で簡単にレーザーマーキングができます。
Q69. パレットマーキングで時間LOTを印字しています。印字中に時間が変わると、印字内容も変わってしまいますか?
07/12/31 23:59 |
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07/12/31 23:59 |
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緑のラインのタイミングで時間が変わると、その後のパレット内の印字はどうなってしまう??という質問です。上記の?の部分は以下のうちどちらの表記で印字されるでしょうか?
- [A]同一パレット内であれば、同じ時間で印字される→「07/12/31 23:59」
- [B]時間が変われば、それ以降は印字内容も変更される→「08/1/1 00:00」
正解は・・・「AとBを選択可能」でした。
時間の取得タイミングを「トリガ毎」に設定すると、1つのパレット内の製品は全て1番最初に印字された製品と同一の内容をパレット内全てに反映します。[A]
また、取得タイミングを「印字毎」に設定すると、パレット内の製品1個ずつに印字する毎に都度時間を取得するので、時間が変わればパレット内でも反映されます。[B]
- その他にも多数の便利な機能を搭載しています
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端子台モニタ機能
入出力端子台のON/OFF状態をモニタしてON時に端子台を緑色で表示します。
擬似的に端子をONさせることができる、端子台シミュレート機能も搭載!
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CSV(書き出し・読み込み)
設定ファイルをCSVファイル形式で管理できます。
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端子台モニタ機能