GS1 DataBarに関する動向・ご提案
GS1 DataBar表示に関する直近の動向
2016年8月30日付けで厚生労働省より、『「医療用医薬品へのバーコード表示の実施要項」の一部改正について
』が3課長連名で通知されました。
以前より、販売包装単位および元梱包装単位での新バーコード(GS1 DataBar:旧称:RSS)の表示が「可能な製造販売業者から順次取り組むこと」とされてきましたが、今回の通知ではこれらの任意表示事項について、新バーコード表示が必須となります。まず新たに規定された表示の必要性と実施時期、そのポイントをまとめました。
改正のポイント
- GS1 DataBar表示対象と実施時期
-
レーザーマーカーの課題
カートンへのGS1 DataBar印字には、一般的にレーザーマーカーが用いられます。
では、従来のレーザーマーカーをそのまま転用、もしくはラインへ後付けするだけで、運用が可能なのか。製薬業界を例に課題を以下に整理します。
コストをかけて間欠送り式に改造しても、打錠機やカートナーなど前工程が高速化した場合、従来のレーザーマーカーでは対応できなくなります。
参考)インクジェットプリンタの課題
<印字品質>
GS1 DataBarは、読み取れることだけでなく、印字品質(グレード)が求められます。カートンの材質・コーティング状態により「にじむ」可能性もあり、グレードを落とす危険性があります。
<コスト・メンテナンス>
インク・溶剤などのランニングコストが高く、ヘッドクリーニングなど日常のメンテナンスが必要になります。
上記理由により、カートン印字にはレーザーマーカーが一般的に採用されています。
キーエンスからのご提案
GS1 DataBarの高速移動印字を、新開発アルゴリズムで実現
<特許出願中>
<メリット1>生産性UP
従来機種では、GS1 DataBar
を品質よく印字するにはカートンを静止させる必要がありました。
「移動⇒停止⇒印字⇒移動⇒停止⇒印字…」の間欠送り式ではさらなる高速化に対応できません。
ML-Zシリーズでは、搬送しながらの印字を可能にすることで、100個/分の処理速度(※)を実現いたしました。
カートン幅150mm、間隔30mmと仮定
<メリット2>導入コストDOWN
従来機種では、既存のコンベアが、連続式の場合、間欠送り式に改造する必要がありました。
ML-Zシリーズでは、コンベアの送り方式の改造なしで導入が可能です。
印字見本 | |||
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印字方式 | 移動印字 | 移動印字 | 静止印字 |
ラインスピード | 300mm/秒 | 180mm/秒 | ― |
処理個数 | 100個/分 | 60個/分 | 60個/分 |
読取率 | 100% | 100% | 100% |
グレード | A | A | A |
読取率もグレードも静止印字と変わりません。 |
高品質印字の実現
3-Axis制御により高品質印字を実現しています。
全エリアでスポットサイズが均一
移動印字では、エリア全域を使って印字するためエリアの端まで焦点を合わせることが重要です。
42㎜幅で焦点距離の設定が可能
1つのラインでサイズの異なる製品が流れる場合の段取り替え工数と設備コストを大幅に削減します。
移動読取+検証をローコストで実現
キーエンスなら印字~読取~検証までトータルでご提案!メーカーを統一することで、よりローコストな導入と、より安心な運用が可能です。
わずかな焦点のズレにも追従し高品質印字を実現
アナログ出力を受け、対象物までの距離の変化をリアルタイムに測って焦点可変できます。(オプション)