データムターゲット
「データムターゲット」とは、データムを設定するために、加工・計測・検査用の装置・器具などに接触させる対象物上の点、線または限定した領域のことです。
データムターゲットの必要性
たとえば、データムとして設定する面がうねっているなど不適切な形状である場合に、その表面全体をデータム形体として指示すると、加工や検査のときに大きな誤差を生じる可能性があります。
このような状態で計測すると、繰り返し性や再現性が悪くなる原因になります。
また、凹面の底部をデータム面とする場合は、直接定盤にデータム面を当てることができないこともあります。
このような場合はデータムターゲットを指示し、必要最小限の部分をデータムに設定することができます。
データムターゲットの記法
データムターゲットは、横線で2つに区切った円形の枠(データムターゲット枠)で図示します。データムターゲット記入枠の下段には、形体全体のデータムと同じデータムを指示する文字記号およびデータムターゲットの番号を表す数字を記入します。