平面度の測定

どれくらい正確に平らな面であるべきかという「表面の凸凹さ」を指定する平面度を測定します。
最も出っ張った部分と最もへこんだ部分が、上下に離れた2つの平面の間に挟まれた一定の距離になければなりません。

図面例

平面度の測定

ダイヤルゲージによる測定

ダイヤルゲージによる測定
a
対象物
b
テーブル
c
ダイヤルゲージ

対象物を精密な平面テーブルの上に載せて固定し、ダイヤルゲージの測定部が測定面に触れるようにセットします。
測定箇所が均一になるように対象物を動かし、ダイヤルゲージの値を読み取ります。
それらの偏差の最大値が平面度になります。

ダイヤルゲージによる測定の問題点

対象物の動かし方によって測定ポイントが変わるため、測定値も変わる可能性があります。このため、安定した測定値を得ることが困難です。

読み取り誤差
読み取り誤差
目の位置や見る角度によって測定結果が異なることがあります。
手作業によるミス
手作業によるミス
作業者が手作業で測定結果を記入/入力する場合、記録の間違いにつながるリスクがあります。

三次元測定機による測定

三次元測定機による測定
a
スライラス
b
対象物

三次元測定機は、スタイラスを対象物に軽く当てるだけで測定できます。このため、測定圧による誤差はほとんど発生せず、安定した測定結果を得ることができます。
また、スタイラスはさまざまな角度から当てることができるので、ハイトゲージでは測定が困難な水平に固定できない対象物でも、正確に測定することができます。

従来の三次元測定機の課題と問題点

三次元測定機はあらゆる測定が可能ですが、一方で手軽に使えないという問題点があります。

従来の三次元測定機の課題と問題点

・操作が難しい
操作に専門知識が必要なため、習熟に時間を要します。限られた人しか使えなくなってしまうため、必要な時にすぐ使えません。

・スペースや測定室を必要とする
非常に大型であるため、設置するには大きなスペースを必要とします。
また、室温は常に20℃に安定させた状態で保つ必要があり、振動対策も不可欠です。測定室が無い場合、用意するのは簡単ではありません。

従来の測定機の課題を解決する新発想の三次元測定機

ダイヤルゲージでは測定が難しい、
ただ三次元測定機となるとハードルが高い…。

そんなお客様のご要望を叶えるために生まれたのがハンディプローブ三次元測定機 XMシリーズです。

  • ・誰でも簡単に測定できる
  • ・画像を見ながら、当てるだけで簡単に測定
  • ・難しい三次元形状も測れる
  • ・卓上型なので、広いスペースも測定室も不要
ハンディプローブ三次元測定機 XMシリーズ
ハンディプローブ三次元測定機 XMシリーズ
a:平面度の測定結果

キーエンス ハンディプローブ三次元測定機での測定画面

a
平面度の測定結果

誰でも簡単に測定できる

誰でも簡単に測定できる
a
現在位置の表示
手に持っているプローブの先端位置を表示
b
測定ポイント表示
次に測定するポイントが点滅
c
距離インジケータ
測定点とプローブ先端との距離を表示

XMシリーズはハンディプローブだから自由度が高くどんな形状の物でも簡単に計測できます。画面を見ながら「ピッピッピッ」と当てていくだけで、誰でも「同じ箇所」を「同じ手順」で測定できます。

操作はモニターに映る『ナビ画面』を見ながら指示に従ってプローブを当てるだけ。一般的な三次元測定機と異なり、XMシリーズは専門的な知識を必要としません。導入したその日から誰でも気軽に三次元測定が可能です。

XMシリーズでの平面度の測定デモ動画

卓上サイズでレイアウトフリー

卓上サイズでレイアウトフリー

XMシリーズは今までの常識を覆すコンパクトな筐体で、測りたい場所に設置できるレイアウトフリーをコンセプトに設計しました。卓上型なので、広いスペースも測定室も必要ありません。
導入工事不要なので、初期コストを抑えられます。

動作環境 温度10-35度、湿度20-80% RH

動作環境 温度10-35度、湿度20-80% RH

XMシリーズは温度変化による測定誤差を抑えるハイロバストカメラを開発。設置環境の自由度が飛躍的に高まり、現場での測定待ちによる時間ロスを短縮し、作業効率を高めます。

画像付きでわかりやすい検査成績書・作業手順書を自動作成

画像付きでわかりやすい検査成績書・作業手順書を自動作成

カメラ画像付きの検査成績書、作業手順書の自動作成機能を標準搭載。測定箇所と測定内容を自動でレイアウトし、検査成績書や作業手順書の作成時間を大幅に短縮します。

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