同心度の測定

「2つの円筒の軸が同軸であること(中心点がずれていないということ)」という同心度の精度を測定します。同軸度とは違い、基準は中心点(平面)になります。

図面例

図面例

ダイヤルゲージによる測定

ダイヤルゲージによる測定
a
指定された測定位置

対象物を固定し、ダイヤルゲージを公差指示がある軸の外周の頂点に当てます。測定物を回転させて、ダイヤルゲージの振れから最大値と最小値を測定します。指定されている円周上を測定し、その中の最大差を同心度とします。

問題点

対象物にダイヤルゲージを当てる角度や強さによって、測定値が変わるため、作業者によって計測値が異なる場合があります。
また、ダイヤルゲージ先端との摩擦によって、対象物の表面に傷が付く恐れがあります。

三次元測定機による測定

三次元測定機による測定
a
定盤

同軸度とは異なり、平面の円を対象に測定します。
基準円の測定ポイントにスタイラスを当てて測定し、続いて対象円の測定ポイントにスタイラスを当てて測定します。
スタイラスは、軽く当てるだけなので、対象物を傷付けることがありません。

a:基準円 b:対象円 c:同心度の測定結果

キーエンス ハンディプローブ三次元測定機での測定画面

a
基準円
b
対象円
c
同心度の測定結果

ゼロからわかる幾何公差 トップへ戻る