真円度の測定
「まんまるさ」を指定する真円度を測定します。どれくらい正確な円形であるべきか、軸や穴・円錐などの円形断面の丸みを測定します。
図面例
マイクロメーターによる測定
- a
- 対象物
- b
- マイクロメーター測定端子
外形を4~8等分しながら2点間測定し、最大値と最小値を確認し、その差を2で割って算出した数値が真円度です。
測定に必要な器具はマイクロメーターだけなので、場所を選ばず手軽に測定できます。
- 真円度=(Dmax−Dmin)/2
- Dmax:最大値
- Dmin:最小値
問題点
2点間測定の平均値なので、精度に限界があります。また、マイクロメーター測定端子の当て方の違いによる誤差が発生する恐れもあります。さらに、取得したデータを解析する場合は、データをコンピュータに入力するなどの作業が必要になります。
三次元測定機による測定
- a
- 対象物
- b
- 定盤
4か所以上にスタイラスを当て、ポイント測定をすれば真円度を測定することができます。
測定値は、すべての測定点からの誤差の和が最小となる最小二乗法で算出されます。
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キーエンス ハンディプローブ三次元測定機での測定画面
- a
- 真円度の測定結果