対称度の測定

「データム(基準となる平面)に対して対称であること」という対称度の精度を測定します。

図面例

図面例
a
理論的な中心面から0.05mm以内
b
理論的な中心面

ノギス・マイクロメーターによる測定

ノギス・マイクロメーターによる測定

対象物の各部をアナログのノギスまたはマイクロメーターで測定し、対称性を確認します。
手軽に手早く確認できるので、単品を繰り返し測定する場合に便利です。
ノギスにもマイクロメーターにも、さまざまな種類があり、測定する位置や形状によって使い分けます。

問題点

測定値の精度や測定のスピードは、作業者の習熟度に依存し、器具による測定誤差もあります。また、2点間の長さ測定なので寸法は測定できますが、幾何公差(形状)は困難です。
さらに、測定データは手書きで記録する必要があります。

三次元測定機による測定

三次元測定機による測定
a
載物台
b
定盤

基準要素(平面)の設定や対象要素(平面)からの偏差は、それぞれの測定ポイントにスタイラスを当てるだけで、誰でもすばやく正確に測定することができます。
また、測定結果は測定機に記録されます。

a:基準要素(平面) b:対称度の測定結果 c:対象要素1(平面) d:対象要素2(平面)

キーエンス ハンディプローブ三次元測定機での測定画面

a
基準要素(平面)
b
対称度の測定結果
c
対象要素1(平面)
d
対象要素2(平面)

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