線の輪郭度の測定
デザインのある部品の「曲面がデザインした通りにできているか」を指定する輪郭線(表面の切断面に現れる線要素)のゆがみを測定します。指定された曲面を切断した断面の線がサイズ許容区間(公差域)になければなりません。
図面例
投影機による測定
- a
- スクリーン
- b
- 対物レンズ
- c
- 対象物
- d
- XYガラステーブル
- e
- 光
中心線が理論的に正確なR形状で規格の幅を示す包絡線が描かれたトレースシートを用意します。
トレースシートをスクリーンに貼り、対象物をXYガラステーブルに置いて光を当て、スクリーンに映し出された対象物のRとトレースシートに描かれたRを合わせ、公差内であるかを確認します。
問題点
対象物の位置決めや原点出しに時間がかかります。手作業でのトレースにも手間がかかります。
また、ピントの合わせ方によって測定結果が変わったり、照明の当て方や光量によってエッジの見え方が変わり、測定誤差の原因になります。
三次元測定機による測定
- a
- 対象物
- b
- 定盤
基準要素(平面)の設定や対象要素(平面)からの偏差は、それぞれの測定ポイントにスタイラスを当てるだけなので、素早く高精度で、安定した測定が可能です。