位置度の測定

「データム(基準となる平面、直線)に対してどのくらい正確な位置にあるか」という位置度の精度を測定します。

図面例

図面例
a
直径0.1mmの範囲内

ゲージによる測定

ゲージによる測定

測定ゲージや検査ゲージで合否を判定します。
測定作業者の習熟度による作業速度や検査品質のばらつきがなく、手軽に測定でき自動化にも対応できるというメリットがあります。

問題点

ゲージは対象物ごとに作成する必要があり、特注ゲージともなると初期費用も発生するため、試作段階での導入は難しいという問題があります。

三次元測定機による測定

三次元測定機による測定
a
XY面 データム平面A
b
ZX面 データム平面B
c
YZ面 データム平面C
d
対象物
e
定盤

基準面を設定し、対象物の測定ポイントにスタイラスを当てて測定します。測定結果はすぐに画面に表示されます。

直交座標も測定でき、複合位置度も1回の測定で出力できます。
さらに、穴の場合は深さを変えて数か所測定することで、円筒度や直角度、真直度などの検証結果を出力することができます。

a:対象点(円) b:位置度の測定結果

キーエンス ハンディプローブ三次元測定機での測定画面

a
対象点(円)
b
位置度の測定結果

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