工程改善事例
手押しスタンプ/ローラースタンプ
活字に速乾性や水性のインクを付けて対象物に転写するスタンプ類は、設備のコストが低く、導入が容易であることから多くの現場で用いられています。
ここでは、手押しスタンプやローラースタンプなどのスタンプによる印字と、インクジェットプリンタによる印字のメリットとデメリットを焦点に、その違いを解説します。
スタンプの課題
スタンプによる印字は、手作業で行います。これは、省人化を妨げ、版替え時のポカミスの原因になります。また、印字品位や印字速度は作業者の能力に依存します。
一方、インクジェットプリンタによる印字は、コントローラによって制御されます。印字に手作業は不要で、安定した品質の高速印字が可能です。さらに、画像検査機と連動させることで印字をチェックでき、印字ミスといったポカミスも発生しません。
スタンプとインクジェットプリンタの比較
スタンプ | インクジェットプリンタ | |
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コスト |
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生産性 |
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品質 |
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管理 |
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インクジェットプリンタの導入事例
クラフト袋への印字
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クラフト袋へ大きく鮮明な文字を印字します。ローラー式のスタンプに比べて、欠けやかすれのない鮮明な印字が可能です。
既存設備への取り付け方法や印字場所、印字タイミングの取り方まで、まとめてご提案いたします。
また防水・防塵機構(IP55取得)になっているので、悪環境でも安心してご使用いただけます。
パック飲料への印字
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牛乳パックなど側面からの印字も容易に設置可能です。焼印、スタンプではタクトアップが困難でしたが、インクジェットプリンタでタクトアップ、印字品質の安定を実現します。
『印字面からの距離が離れると印字品質が心配・・・』そのような心配を解消できるインク制御方式を採用。10mm、35mmの印字距離を選択可能。さまざまな形状の製品への印字を実現します。
背が高い製品に対しての製品の揺れ対策、現場への設置方法、センサ取り付け場所などを一式でご提案いたします。
また、ヘッドのケーブルの向きを90度切り替えることが可能なので、ケーブルの取り回しにも余裕が生まれます。
ダンボールへの両面印字
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ダンボールの両面へ、同一内容を印字します。1つのタッチパネルから、2台同時に印字内容を変更することが可能です。
ローラー式のスタンプと比べて、欠けやかすれのない鮮明な印字を実現します。
また、オンデマンドタイプに比べヘッド距離を離せるため、ヘッドとダンボールが接触し、破損するという心配もありません。
ボトル底面への印字
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ボトルなどの底面に印字する際に2条コンベアやサイドグリップコンベアを使い、下から上向きに印字します。小さな径の製品から大きな径の製品まで多品種の製品に対応します。新規のコンベアを含めてのご提案も可能です。
製品のサイズ、コンベアの長さ、既存の作業台、コンベアの高さに合わせて現場に最適な仕様を一式でご提案いたします。
『上向きだとメンテナンスが大変?』
『印字は安定するの?』
などのご質問もお任せください。最新の自動洗浄システム等の機能にて安心してお使いいただけます。