印字対象の材質

産業用インクジェットプリンタは、金属や樹脂、ガラス、包装フィルム、缶、PETボトルなど、さまざまな材質を対象に印字が可能です。
ここでは、印字対象の材質についてご説明します。

材質・表面形状例

生産ラインでは、製品が移動する中で印字を行うため、1秒程度で乾く速乾性のインクを使用します。これにより、紙や段ボールなどの吸収性の良い材質以外にも印字可能となります。速乾性のインクは、食品・薬品・化粧品、電機・電子部品から輸送・金属業界まで、幅広く使用されています。

材質例

容器/包材

多孔質材(ポーラス材)
紙、ロール紙、ダンボール、クラフト袋、繊維材製品など
非多孔質材(ノンポーラス材)
ガラス、アルミ缶、PETボトル、包装用フィルム、陶磁器、セラミックなど

建材

木材、石膏ボード、配管材(塩ビパイプ)、アルミサッシなど

電気/電子/機械/輸送部品

樹脂成型品、モールド品、金属加工品、鋳造品など

表面形状例

曲面/円柱面/凸凹面

電池、LED、ボトル、アルミホイール

球面/楕円面

ゴルフボール、電球、卵など

印字しやすい材質とインクが落ちやすい材質

インクジェットプリンタはさまざまな材質に印字可能ですが、中には、ポリ系の樹脂(PPやPE)やガラス・ゴムなどのインクが落ちやすい材質もあります。
これら、インクが落ちやすい材質には、強接着タイプのインク(MK-13)を用います。強接着タイプは、インクの接着成分であるバインダを改良し接着力を強化したもので、ポリ系はもちろん、それ以外の材質にも接着可能です。

強接着インク

印字しやすい材質

材質名 インクジェットプリンター
樹脂 PE(ポリエチレン)
PC(ポリカーボネイト)
PP(ポリプロプレン)
POM(ポリアセタール)
PBT(プリブチレン・テレフタレート)
PET(ポリエチレン・テレフタレート)
ABS(アクリロニトリル・ブタジエン・スチレン)
P(エポキシ)
PF(フェノール)
UF(ユリア)
PVC(塩化ビニール)
PA(ポリアミド)
SI(シリコン)
金属
アルミ
ニッケル
ステンレス
その他 セラミック
木材
紙類
ガラス
ゴム

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