OCRソリューション

現場での課題

物流業界や小売業界、製造業などでは、どう効率的かつ確実に資材/部品/製品/在庫などを管理するのかという課題があります。複雑化する現代社会では、製造年月日や消費期限/賞味期限などの期限管理の厳格化、消費者まで届くプロセス情報を残すトレーサビリティの確保、そのほか情報のデジタル管理など、さまざまなことへの対応が急務になっています。

しかし、実際の現場では、いまだに紙の納品書や台帳などを使用していたり、バーコード/2次元コードが付与されていない商品があったり、目視による確認や手書きによる記帳、パソコンへの手入力といったアナログな業務がたくさんあります。このような現場の課題を解決し、デジタル化や自動化を進める方法のひとつがOCR(光学的文字認識)です。

目視による台帳記帳とパソコンへの入力作業

目視による台帳記帳とパソコンへの入力作業

部品/商品の管理において、バーコード/2次元コードが付与されていない場合、目視で品番や数量を確認し、手書きで台帳に記入し、そのデータをパソコンに手入力するという作業が発生します。これらの作業は、手間がかかるほか、記帳やパソコン入力で、ミスや漏れが発生する可能性があります。また、ダブルチェックやトリプルチェックをすれば、時間も人員も必要です。これらの作業もOCRを活用すれば、読み取りからデータ入力まで自動化できます。

ハンディターミナルのメリット

ハンディターミナルのメリット

バーコード/2次元コードがない場合、これまでは人間の力に頼るほかありませんでした。しかし、OCRとハンディターミナルを活用すれば、現場の課題を解決できます。こちらでは、キーエンスのハンディターミナル「BTシリーズ」「DXシリーズ」を導入するメリットについて紹介します。

さまざまな文字を瞬間読み取りできる

さまざまな文字を瞬間読み取りできる

キーエンスのハンディターミナル「BTシリーズ」「DXシリーズ」は、バーコードや2次元コードに加え、以下のアルファベット大文字/小文字・数字・記号の読み取り可能です。独自技術により、さまざまなフォントに対応し、正確かつ早い読み取りを実現しています。

読み取り可能なコード一覧

ISBNコード
ISBNコード
OCR-Aフォント
OCR-Aフォント
バーコード
バーコード
Cコード(分類コード、価格コード)
Cコード(分類コード、価格コード)
OCR-Bフォント
OCR-Bフォント
2次元コード
2次元コード

OCRで読み取り可能な文字・数字・記号を抜粋

アルファベット大文字(26種類)
アルファベット大文字(26種類)
アルファベット小文字(26種類)
アルファベット小文字(26種類)
数字(10種類)
数字(10種類)
記号(10種類)
記号(10種類)

コードも文字も読める

コードも文字も読める

キーエンスのハンディターミナル「BTシリーズ」「DXシリーズ」のOCR対応モデルは、OCRライセンスを購入いただくことで「文字認識」機能を追加できます。本体購入後、あとから「文字認識」の必要性が出ても対応できます。そのため、バーコード/2次元コードとOCRの読み取りを1台で完結できます。

データ入力も不要になる

データ入力も不要になる

ハンディターミナルで読み取ったデータは、そのままパソコンなどに送信可能です。従来のような手入力から解放され、入力漏れ・ミスの防止にも効果的です。端末は、パソコンから一元管理できるので、システム導入後のサポート工数も大幅削減できます。

運用で使える文字認識

キーエンスのハンディターミナルは、運用でも使える高い文字認識精度を実現しています。「ただ読める」状態から、桁落ちや誤読などを防ぎ、「運用で使える」状態にします。

読み取り可能な文字の種類

日付読み取り/入出力設定機能

日付読み取り/入出力設定機能
  • 日付出力パターンの設定が可能
  • 海外日付や英字表記に対応
  • 日付認識範囲の限定が可能

フォーマット機能

フォーマット機能
  • 最大50個まで登録が可能
  • 文字種の指定登録が可能
  • 文字列を読むだけで登録完了

業務効率アップ、独自のアルゴリズム

独自開発の文字検出と文字判定アルゴリズムで、高速・高精度に読み取ります。

文字検出

独自のアルゴリズムを用いて文字を検出

ムラがある印字でも

ムラがある印字でも

クリアに文字を検出

クリアに文字を検出

文字判定

億単位の文字画像から学習した特徴データを用いて判定

学習させた文字特徴データ
読みにくい文字

読みにくい文字

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