カム
「カム」は、動きの向きと運動量を変える機械要素です。そして、ただ動作するだけでなく、設計した任意の動きを記憶して繰り返すことができるので、機械的な記憶装置ともいえます。
ここでいう「任意の動き」とは、カムによって動作する出力端に、速度や加速度を最適な運動曲線で与えることができるということです。したがって、ねじやばねと異なり、規格化された部品は少なく、対象となる機械運動に合わせて設計者が作り上げる機械要素です。
ここでは、カムの働きと構造、機能から精度測定までをわかりやすく説明します。