レーザセンサ受光量判別型のトラブル対策鏡面体の検出ミスを防ぐ(反射/距離設定型)
レーザセンサ受光量判別型のトラブル「鏡面体の検出ミス(反射/距離設定型)」の対策方法について解説します。
鏡面体を検出しにくい理由とは?
鏡面体では光が正反射しやすいため、傾きが変わると直進性の高いレーザ光が受光部に戻らなくなり、受光量を確保できなくなる場合があります。
(もちろん鏡面体の反射率や汚れなど表面状態に左右されます。)
選定と対策
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反射型/距離設定型レーザセンサで検出する場合は、あえて少し傾けた状態で検出するか、鏡面以外の部分を狙ったほうが検出しやすくなります。
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反射/距離設定型で検出できない場合は、透過/回帰反射型を選定します。表面状態の影響を受けません。
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ファイバセンサなど、光がより広がるタイプを選定します。鏡面体が傾いた場合の受光量変動量が少なくなります。
参考
距離設定型のセンサは、三角測量(三角測定・三角測距)の原理で検出をおこないますので表面状態の影響を受けにくくなっています。しかしあまりにワークの反射率が高いとスポット位置を正常に認識できない場合がありますので、事前に実験することをおすすめします。