超音波センサと光学式センサの比較
超音波式センサとは、その名のとおり超音波を使用して距離を測定するセンサです。ここでは、同じく距離を測定できる光学式センサとの違いについて解説します。
比較時のメリット・デメリット
距離を測定できる代表的なセンサは光学式になります。
光学式センサと超音波式センサを比較した場合のメリット・デメリットは以下の表を参照してください。なお、表はキーエンスの商品群の比較となります。
項目 | 光学式(反射型)※ | 超音波式 |
---|---|---|
検出対象物 | 材質や色の影響を受ける | 材質や色の影響を受けない |
検出距離 | ~1000mm | ~10m |
精度 | 高い | 低い |
応答速度 | 速い | 遅い |
ホコリ・水 | 弱い | 強い |
測定範囲 | 小さい | 大きい |
※TOFタイプを除く
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【そもそも超音波って何?】
超音波とは、一般的には「人が聞くことのできない高い音」のことを指します。
音を表現する単位は周波数(Hz)と呼ばれ、周波数が高ければ高いほど音が高くなります。Hz(ヘルツ)とは、振動が1秒間に繰り返される回数のことです。例えば1秒間に100回振動を繰り返す波は100Hzです。人間の可聴範囲は約20Hz~20kHzとされています。つまり、超音波は20kHz以上の音と言えます。
【身の回りにある超音波を使用した機器】
私達の身近なところでは以下のような超音波センサが使われています。
- 魚群探知機(漁業やバスフィッシングで活躍)
- 潜水艦のアクティブソナー(敵の潜水艦や戦艦を検出)
- 車のバックソナー
(バックしているときに障害物を検出して自損事故防止)