近接センサの概要
一言にセンサといっても、多種多様であり、それぞれに得意・不得意があります。この章では、近接センサについて詳しく解説します。
近接センサとは
近接センサとは、リミットスイッチやマイクロスイッチなどの機械式スイッチにかわるもので、非接触で検出物体が近づいたことを検出するセンサです。用途で多いのは、ワークを直接検出せず、ドグと呼ばれる治具を検出することです。
近接センサの原理と主な種類
汎用タイプ
検出コイルより高周波磁界が発生します。この磁界に検出物体(金属)が近づくと電磁誘導により、検出物体に誘導電流(渦電流)が流れます。この電流で、検出コイルのインピーダンスが変化、発振が停止することで検出します。
アルミ検出タイプ
一般に高周波発振型近接センサでは、非磁性金属を近づけると高周波発振の周波数が変化する特性があります。アルミ近接センサでは、発振周波数の変化を検出する原理を採用しています。
磁性体と非磁性体 磁石にくっつきやすいものが磁性体、磁石にくっつきにくい非磁性体と覚えておきましょう。
代表的な金属 | 鉄/SUS440 | SUS304 ※ | アルミ/しんちゅう/銅 |
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磁性 | |||
汎用タイプの検出距離 | |||
アルミ検出タイプの検出距離 |
※SUS304 は中間的な性質になります。