レーザー溶接ビードの2次元断面形状検査
溶接の後工程における目視での全数検査では、検査工数が多くかかり、高いスキルや経験をもった検査員の確保が困難で、微細な欠陥の見落としといった人的ミスも大きな課題となります。また、画像センサや従来の赤色レーザー変位計を用いた溶接検査では、溶接トーチからの光やワークからの乱反射光によって誤検知が発生するといった問題が伴いました。
高速かつ安定した溶接欠陥の検出
超高精細インラインプロファイル測定器「LJ-X8000シリーズ」なら、溶接現場の光学的ノイズに影響されることなく、ワークの断面形状を高速かつ安定して検出し、さまざまなワーク形状に対応できるため、溶接の全数検査における諸問題を解消することができます。
例えば、テーラードブランク(TB)のレーザー溶接工程に 「LJ-X8000シリーズ」を導入することで、タクトタイムを落とすことなく、ロボットのトーチに追随しながら、溶接直後のビード形状検査を安定して行うことができます。最速64kHzサンプリングにより、自動溶接の素早いトーチ移動に追随してヘッドを並走させても、安定した形状検出が可能であるため、溶接欠陥を即座に検出し、不良の発生を最小限に抑えることができます。
- サンプリング速度による形状検出の比較
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多彩な測定モードで、さまざまなワークに対応
「LJ-X8000シリーズ」は、多彩な測定モードを活用することで、さまざまなワークの溶接部、溶接継手の形状検査に対応することができます。
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- 高さ
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- 幅・位置
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- 角度・交点
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- R・中心位置
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- 段差
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- 断面積
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- 距離(点━点)