圧接の種類と原理
「圧接」の原理と種類ついて紹介します。また、なぜFAでの利用に向いているのか、その理由についても説明します。
金属の接合部を摩擦や爆発によって加熱し、圧力を加えて接合することを「圧接」といいます。加圧溶接の略で、「固相接合」ともいわれます。圧接は、接合部(溶接継手)に機械的圧力を加えることで溶接する溶接法の総称です。
機械的圧力による接合であるため数値制御が可能で、FA(ファクトリオートメーション)で広く用いられています。
主な圧接には、ガス圧接、摩擦圧接、抵抗溶接、拡散接合、超音波圧接、爆発圧接などがあります。また、摩擦圧接では、接合部を強く加圧すると同時に、ツールの回転摩擦により母材を混ぜ合うことで継手の効率を高めた「摩擦攪拌接合(FSW)」が注目されています。
圧接方法 | 溶接法 | |
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ガス圧接 | - | - |
摩擦圧接 | 摩擦攪拌接合(FSW) | - |
抵抗溶接 | 重ね抵抗溶接 | 抵抗スポット溶接 |
プロジェクション溶接 | ||
シーム溶接 | ||
突合せ抵抗溶接 | アプセット溶接 | |
高周波誘導圧接 | ||
突合せプロジェクション溶接 | ||
フラッシュ溶接 | ||
バットシーム溶接 | ||
拡散接合 | - | - |
超音波圧接 | - | - |
爆発圧接 | - | - |