弊社のサービス体系では、下位プランは、月額基本費用は安いものの、1取引当たりの手数料はやや高めです。一方、上位プランは基本費用が下位プランに比べて高いものの、1取引当たりの手数料は安くなっています。ということは、取引量が増えていった場合、どこかのタイミングで、上位プランをご利用いただいた方が費用総額は安くなるわけです。
そこで従来は、「取引量の多い会員」をリストアップし、「今の月間取引量なら上位プランに切り替えた方がお得ですよ」というトークで、取引量の多い会員順に上から営業していました。
ただし、本当にそのやり方が最適なのかという少しの疑念もありました。オークション会場は全国に108か所あり、各会場はそれぞれの特色を持っている。もしかしたら会場ごと取り扱いの多い車種やメーカーなど何らかの偏りがあるかもしれない。各会員がどの会場でどんな買い方をしているのか、その傾向をよく分析するべきではないかと。
そうした考えのもと、これまで実際に上位プランへ移行した会員の属性、行動を分析し、有意な特徴量を見つけ出し、それを営業活動に役立てていきます。
この他、「おまとめサービス」の拡大販売でもデータ分析を活用していきます。当社では、全国にある提携オークション会場に出品される中古車をオンラインで落札いただけます。「おまとめサービス」とは、当社がオークション会場へ車両代金の振り込みを代行することで、会員の経理業務とコストの効率化を支援する、付帯サービスです。このサービスを使っている会員にはどういう特徴があるのか、どの曜日に、どのエリア、どの会場を使っているのか、AFE機能(機械学習)を使って分析し、傾向、特徴量を見出していきます。そして「それと同じ特徴を持つ会員」に絞る形で付帯サービスを提案していきます。
その際は、こういう特徴量の方には、こういうタイミングで、こういう形でコールする、のように使っていきたい。データ分析を通じ、営業マーケティングの「勝ち筋」を見出します。