(林氏) 一言でいえば「データは膨大にある。しかし活用できていない」という焦燥でした。
弊社基幹システム付属の簡易BI機能を使えば、特定の層を抽出、リスト化することは可能です。しかし、その抽出条件は、結局、人間の仮説(=「たぶん、こうだろう」)に基づいており、根拠が薄弱でした。実際、そのリストに従って営業活動しても、なかなか期待通りにはいきませんでした。
データはあるのに使えていない、なんともったいないことかという思いは、ずっと重苦しくありましたが、打開策が見い出せないまま、時間だけが過ぎていました。
そんなある日、キーエンスから電話がありました。「キーエンスからの連絡」ということが気になり、まずは電話に出ました。最初は「センサーのキーエンスが、なぜデータ分析を?」という驚きがありましたが、電話で話を聞く限り、自社の課題解決に役立ちそうな予感もあった。まずは無心にデモを見ることにしました。
デモを見て、これは「ひょっとすると」と良い予感を感じました。そして役員の西尾に報告し、再度、二人でデモを見ました。