特性2.葬儀とお墓で顧客ニーズが根本的に違う
緊急性の⾼い葬儀に対し、お墓はもっとゆっくり、時間をかけて選ぶケースが多く⾒受けられます。葬儀においては、「良い葬儀社を、はやく教えてほしい」というのがニーズですが、お墓では「⾃分のペースで、焦らず検討したい」となります。葬儀とお墓では、ニーズ構造が根本的に異なります。
特性3.葬儀は詳しいホームページがあっても、結局、よくわからない
葬儀は「誰にとっても初めての経験となる、無形イベント」なので、顧客が独⼒で企業を選択、意思決定するのが困難です。ホテルの予約なら、ホームページで価格や部屋の写真を⾒れば⾃分で決められますが、葬儀の場合は、ホームページがいくら詳しくても、結局のところ、よくわからない。できれば誰かに相談したい。ここに「葬儀会社ではない、第三者による電話相談」のニーズが⽣じるわけです。
特性4.通常のネットマーケティング⼿法は禁じ⼿(ほぼ使えない)
BtoC商品は、通常「幸せや喜び」「ワクワク・ドキドキ」を実現するものですが、葬祭は対極に位置するイベントです。通常、ECサイトでは、年末年始、ゴールデンウイーク、クリスマスなどカレンダーに合わせて販促したり、クーポンやアプリでキャンペーンを打ったりしますが、そうしたマーケティング⼿法は、この業界ではすべて禁じ⼿です。
特性5.電話接客の技術が最重要
弊社にご相談いただくお客様は、ご⾃⾝がどんな葬儀会社を求めているのか、その基準が⾔語化されていないケースが多いです。安ければ良いという話ではない。「親戚が集まりやすい」「駅の近く」という場所条件も重要です。場合によっては「叔⺟がマナーを重視するので、対応が的確な葬儀社がよい」という機微な条件もあります。これら「直接は⾔いにくい話」を、いかに柔らかく、確実に聞き出すか。弊社の事業では、この電話対応の技量がきわめて重要です。