マッチングサービスというと、「ポータルサイトを作って、そこに顧客がアクセスするのを待ち続ける」というイメージがありますが、物流マッチングでは、少々、事情が異なります。たとえば弊社スタッフが荷主に電話し、「とあるトラックが⼤阪から福岡まで荷物を運びました。その帰り道でよければ、お安く運べますよ」と積極的に営業することは珍しくありません。現在収集している貨物・空⾞、各情報のうち実に40%が、こちらから提案して実現する「アクティブ案件」です。
この「アクティブ案件」の確度を上げるためにデータ分析を活⽤したい。社内にはすでに、過去20年分の貨物・空⾞の各データが蓄積されています。これをさまざまな切り⼝で分析することにより、案件発⽣の傾向を把握したい。たとえば「この時期、この業種で、これだけの条件が揃えば、⾼確率で運送案件が発⽣する」といった知⾒があれば、顧客に対し「ちょうどいいところに電話してくれたね!」と思われる営業電話ができます。
運送業界は典型的な「泥臭い業界」であり、コミュニケーション⼿段は、やはり電話などアナログが主流です。しかし媒体がアナログでも、裏側では科学的な分析を⾛らせる必要がある。今後、⾃社内に「運送とデータ分析の両⽅を熟知した⼈材」を育てていきます。データ分析は、今後のトランコムの成⻑を駆動する、重要なエンジンだからです。
物流マッチング部⾨では、この課題意識に基づき、かねてよりデータ分析ソリューションの情報収集をしていました。その中で、偶然知ったのがKIです。⾮常に興味深い商品だったので、さっそく説明を聞くことにしました。